meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

考えてること

回復の仕方

そろそろかなぁ、まだまだかなぁ。まったく気の抜けない状況ではあるけれど、なんだかピークアウトの様子は見えてきた。新型コロナもここにきて、ようやくダウントレンドになってきている。 シンプルに考えて、新規感染者ゼロが2週間継続すると、まぁそれな…

コロナ疲れを自覚する

さすがに疲れてきてるんだろう。身体が思ったように動かなくなっている。寝る時間が長い。休日、結構ねむい。平日の寝起きは悪いくせに、休みになるとやたらに早起きするのが常であったのに、最近は土日もゴトッと眠ってしまう。要は疲れているってことだろ…

そして、今年も、3月11日が来る。

3月11日である。今年も晴れた。東日本大震災から9年が経った。そう言われても、そこまで大きな感慨はない。もうそんなに経っちゃったのか、と思うぐらいである。 今年はちょっと、いつもとは違う3月11日になっている。世間では新型コロナウイルスが流…

対話はどこまで有効か。分かれた世界との付き合い方。

今どき用語で便利な「対話」。同系統の用語である「ファシリテーション」と同じく、いろんな場面で使われ過ぎて、ゆえに、場面々々で都合に合わせて様々な解釈が飛び交っている。対等に話し合うことだとか、お互いに腹を割って話すことだとか、2人で話すこ…

クレームは社会をよくするか。あるいは、利益世界の交渉力について。

怒られた。相手の不備に対応するための電話をかけたときに、相手にクレームをつけなかったことを怒られた、らしい。こちらが強く出なかったから、ということであろうか。わたしにはその意味がわからない。理不尽な怒られ方をして、しばらく何にもできなかっ…

日本の価値観は変わったのか問題。

諸事情あって、『下り坂をそろそろと下る』を読みました。けっこう久しぶりの再読。話があっちこっちにいっているなぁ、という感触は前と変わらずでしたが、やはり、感じ方は変わるもので。昔ほどヘビーなボディーブローを受けずに、どちらかといえばスイス…

BUTSUYOKUまみれ。

最近の課題は、消費することでしか充実感を得られなくなりつつあることである。と、自覚してみた。なんとなく欲しいものはいっぱいあって、土日になるとそれらを検索したり、安価なものは実際に買いに出かけたりしているのであるが、それに比べて、生産的活…

もう終身雇用なんて守らなくていいと思っている

トヨタの社長が終身雇用難しい発言をしたとかいうニュースが聞こえてきた。もう時代も令和だし、そろそろそうなるだろうなぁ、なんて転職まみれのぼくは呑気に受け取った。そりゃあ、そんな雰囲気にもなってくるだろう。日本型経営を続ける企業があってもい…

ゴールデンウィーク10連休の効用。

10連休も残すところあと2日になった。予定のない連休を過ごしてみて思うことは、こんだけ長い休みがあるっていいな、ってことだ。いや、そのままの意味で受け取ってもらうと困る。こんだけ長いと、それなりに日常のリズムができてくる。それがとてもいい…

大きな物語から、小さな物語へ。平成最後の日に書いてみる大雑把な話。

官製だろうと、宮家の事情だろうと、それが押し付けであったとしても、区切りとなったのだから、それを楽しめばいい。今日が平成最後の日だ。泣いても笑っても、もう、平成という時代は戻ってこない。ここで蓋を閉めて、パッケージングされる。なにもないだ…

東日本大震災から8年が経った。ぼくは今、どこにいるだろうか。

3月11日になった。朝6時過ぎに起きて、もさもさと朝ごはんを食べる。ラジオは震災の話。影山知明さんが話していた。そういえば、震災が起こって、クルミドの夕べに行き損ねたんだったっけ。内閣府の事業の中間報告会が延期だったか、中止だったかになっ…

損得勘定世界にて。

仕事の報酬は仕事である、と書くとなんともワーカホリックな感じになるが、だからといってただただ報酬を求めて仕事をしているかと言われると、そうでもない。人間はさほどシンプルで合理的につくられてはおらず、複雑でめんどくさくって天の邪鬼なのである…

情報過多の時代

情報が多い。インターネット黎明期だったか、2000年を過ぎた頃だったか、人の情報摂取量がうん倍になったとかいう話があった。それも今やスマホ時代、タブレット時代。どういうふうに「情報の摂取量」を計測したのかはわからないけども、たぶん、さらにうん…

それは格差ですか?

この前、ちらりと見かけた記事を読んでから、ちょいともやもやしている。その記事は教育系のもので、曰く、家庭の経済的な格差ばかりが教育の格差を生んでいるのではない、住む地域によって起こる教育機会の差や文化の差も格差の原因になっているのだ、とい…

批判する姿勢と、黙々と行動する姿勢と。

コミュニティ・ユース・バンクmomoの総会資料が届いた。パラパラと眺めていたら、懐かしい名前を見つけた。ある人は理事になり、ある人は監事になるという。頭が下がる思いである。心ある人は心ある行動をとるものなのだろう、と勝手に決めつけた。全くもっ…

3・11の日に。

3月11日になった。未曾有の大震災から7年が経ったことになる。今年も3月11日はよく晴れた。春霞というのだろうか。花粉なのか、埃なのか、わからない。遠くの景色がぼーっとぼやける、まったりとした日になった。 隣の建て替え工事の音に起こされて、…

マネジメントだとか、組織のことを考える。

「マネジメントにとって、一番大切なことは何だと思いますか?」と聞かれて、困ってしまった。いつかどこかで受けた面接でのことである。はっとして、むっと黙った。ビジョンを共有すること、なんてありきたりな答えがおそらくの正解かもしれない。しかし、…

われら、後始末世代。

あけましておめでとうございます。2017年が閉じて、2018年が開きました。実家に寄生、いや、帰省中の身にて、絶賛寝正月のゴロゴロまっただ中にいます。様式が定まっているような、いないような、曖昧な儀式的いつものことをやり過ごして、毎度毎度の新年が…

ポスト・トゥルースとかオルタナティブ・ファクトとは健全に付き合いたい。

事実が揺らいでいるらしい。フェイクニュースなんて言葉も聞こえてきたが、おっと目を引いたのは「ポスト・トゥルース」と「オルタナティブ・ファクト」だった。なんじゃこりゃ。直訳すると「次の真実」と「代替事実」だろうか。真実がひとつでない。事実が…

『人間にとって科学とはなにか』科学という宗教

キリスト教、イスラム教、仏教。世界三大宗教に、もうひとつを加えるとしたら、何にするだろうか。人口が多そうだから、ヒンドゥー教か。いや、ここは変化球で考えた方がおもしろい。宗教の意味を広げて捉える。信仰と思えば、民主主義だってひとつの宗教の…

根拠と根拠っぽいもの

統計データを信じてもらえない、という話が我が家の食卓に飛び出してきた。曰く、政府統計のデータを使っているのに根拠として認めてくれない、とのこと。 策を打つには現状を知らなければならない。それは至極当然ごもっともである。しかし、現状把握と言っ…

無理が通れば道理が引っ込むならば、無理を通せば無敵なのか。

とても悩ましい。これに関しては、ずーっと前から考え込んでいて、答えが出ない。答えが出ないだけならまだいい。本当に、生存戦略としての筋肉の重要性に、わたし自身が敗北しつつあるから怖いのだ。 世の中、オラオラした方が勝つ。これがどうにも尤もらし…

ニュースの言葉から。

相模原障害者施設殺傷事件から1年が経ったというニュースが、ラジオから聞こえてきた。テレビがないわが家の朝は、NHKラジオではじまるのだ。何気ない夏の朝。ああ、もうそんなに経ったかと思い出していたら、こんな言葉が飛び出してきた。「被告は今も…

3月11日のことを、まだ飽きずに書いてみる。

6年が経った。今年は仕事のない土曜日だった。 東京に行きたい予定もあったのだけれど、次の日が朝から仕事ということで、残念ながら諦めた。気持ちよく晴れた、その暖かい日差しに誘われて車に乗り込み、裏庭に敷く砂利だとか、苗だとかを買いに出かけた。…

頭がいい人って、どんな人かと言われたら。

頭がいい人の特徴あげてけ、的なスレが立っていたらしく、スマートニュースのまとめサイト経由でちら見した。なんというか、遠回りな見方をしているようであって、実際、最初のスレッドの情報が、まとめサイトに収集されて、スマートニュースに取り上げられ…

排他主義なんて、大嫌い!という言葉を見かけて。

「排他主義なんて、大嫌い!」というようなコメントを見かけた。もう随分前のことで、確かトランプ大統領が就任して、少ししたぐらいのことだったと思う。メキシコとの国境に壁をつくるだとか、一部の国の人たちを入国禁止にするだとか、そんな話がわいてき…

ぼくらの夜空のムコウ。

年末。帰省の途中に名古屋に寄って、もちさん夫妻の家に厄介になった(もち夫妻、ありがとう!)。ささやかに飲み会みたいなものを企画して、7人ぐらいがこたつを囲んで、鍋とか干物とかスイーツをつついて楽しんだ。この秋に引っ越したというもち夫妻の家…

「そういうこと」という語り口。

たまに、「そういうこと」という語り口に出くわす。何かを伝えるときに、ダイレクトには言葉に置き換えずに、何らかの具体例を話す。そして、最後に「そういうことや」と付け加える。「俺はな、朝はやくから出てきてトイレ掃除するねん。そういうことやで」…

今風原理主義が招く、絶対多な世界

多様であっても根は一緒。というのが人間というものである。多様々々と言えども限度とか範囲があって、そこから外れることはないと想定される。わたしたちは、何かしらの共通のものを持っていて、あちらこちらに行き交う人も、実はおんなじ人間なのだ、と、…

彼はきっと、今でも自分の正義の中に埋もれているのだろう

相模原の知的障害者施設で殺傷事件が起こったのが、もう1ヶ月ほど前になるだろうか。19人が亡くなるという痛ましいニュースがラジオから流れてきた。すんごい事件が起こったと思い、続報を注意深く待った。波紋は広がり、議論が起こり、facebookには意見…