四畳半神話大系が終わった。今期一番の名作だったんじゃないかと思うのは、私が京大出身だから、というわけでもあるまい。ただ、仮にこのアニメのメインターゲットがあるとするならば、私はまさにそのど真ん中にいるのではなかろうか。(いや、メインは現役生か。。。)
ほんとに、大学時代を思い出させてもらった。かもがわデルタ対岸からのロケット花火攻撃なんか、あんなに派手ではないにしろ
「そういや寮生と飲んでた勢いでやったわ~w 」
とか。
【コンパ会場に向かってロケット花火を打ち込む小津 何だか楽しそうw】
このアニメ(というか小説)、驚くべきは、90年代後半から00年代の京大の典型的雰囲気を非常によく描いていることである。
僕の浅はかな理解ではあるが、80年代後半ぐらいまでは学生運動に走り、反体制の機運高く、やーやー言っていたはずである。それが、「どうやら頑張っても受け入れられないらしい」と気づきはじめた学生は90年代から少しずつ倦怠期に入る。
社会から切り離し、無為に、また享楽に、怠惰に時間を費やすようになり、00年代には真面目な学生が増え、ある意味普通の大学に寄っていく。
そして、遂には「僕でも バラ色のキャンパスライフ がおくれるのではなかろうか」 と、ガラにもないことを思い始める。
が、
所詮、京大生である。
とにかく不器用である。
合コンとかで、ニーチェだ、ハイデガーだ、とか話したりする人も実際いる所であり、要はアホである。切なくなるほどアホである。結果として、下手に社会に順じようとした不器用な京大生は、ただ無駄なことに時間を費やすわけだ。
嘆かわしい。いや、嘆かわしいか?
それはそれでいいんじゃないだろうか? 開き直ろうが、なにしようが、結局、京大生の多くは無駄に時間を過ごす。今の時代、反体制だなんだとやーやーやってもあまり効果がない。とはいえ、スマートに内部に入り込んで変えていく柔軟性には乏しい。
ならば、新しい価値を発見するため、ひたすら無意味に遊んでみるのもよいではないか。その時間には、おそらく何らかの意味がある。そんなふうに思う。
なんだか京大の話になってしまったが、もともとそのつもりだったw
別に京大生じゃない人でも四畳半神話体系はおもしろいので、みなさんにもオススメである。(但し、下ネタに弱い純真無垢な女子は注意が必要)
ほんと、制作者の方々おつかれさまでした。いいアニメをありがとう!
m(_ _)m