meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

システム思考


 今日もつらつらと。

 学習する組織のセンゲというと、その筋では結構有名なのかもしれない。

 その学習する組織の中で、重要な考え方の1つにもなっているのが、
 今日話してみる「 システム思考 」だ。

 とはいえ、
 1冊本を読んで、今日勉強会をやっただけである。
 生兵法もいいところで、怪我を覚悟の記事だということを
 ご承知おきいただきたい。(ま、いつものことなのだが。。。)


 システム思考は問題解決における考え方の1つ。
 特徴は「 ループ図 」を用いることで、
 例えば、こんな感じ。



 残業時間が長くなると、睡眠時間が短くなる。
 睡眠時間が短くなると、仕事の効率が悪くなる。
 仕事の効率が悪くなると、残業時間は長くなる。

  以下、悪循環エンドレスみたいなw


 なぜ、ループ図にまとめるのか、いまいち判然としないが、
 『 なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか? 』によると、

 解決したい事柄に影響がありそうな要素を出していく。
  → それらの因果関係を結んでいくと、しばしばループ図になる。

 ということのようだ。
 まぁ、経験的にも悪循環・好循環のサイクルがたくさんある
 というのは、よくわかる話である。

 で、だ。

 システム思考のおもしろいのは、このループ図をもとに、
 どの要素の改善に狙いを定めればいいか?(レバレッジポイント)を
 探すことにある。 と、思う。

 もともとループしている構造なので、1点、例で言えば、
 「 睡眠時間 」を改善すれば一気に好循環に持っていけるのだ。

 なんかそういう感覚で見ると、とても力強い。
 いろんな事象に、いろんな因果関係があって、複雑怪奇極まりない
 わけであるが、「 えいや! 」と絞り込んでループ図にしてしまい、

 「 俺は、この悪循環をこう変えてやるんだぞ~! 」

 と言い切ってしまえば、なんともすっきりする気がする。


 その力強さの反面、ループ図の認識がそもそも間違っていたり
 すると大変な無駄足になるという弱点もある気がするが、さてさていかに。

 なんにせよ、こういうのって使ってみないとわかんないからねぇ。