meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

かわすみと話してみた。 後編 【100log@nagoya no.2】

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かわすみと話してみた。 2010/08/03
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>>> 前編はこちらから かわすみと話してみた。 前編 【100log@nagoya no.2】
>>> 中篇はこちらから かわすみと話してみた。 中篇 【100log@nagoya no.2】


待ってくださっていた奇特なみなさん、遅れましてごめんなさいm(_ _)m

さて、ラスト、後編です。

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◆ 小さい頃は、、、

か:うちの家はすごい、昔から貧乏だったんで、だから仲が良いんじゃないかと思う
  んすけどね。生まれてからずーっと2人です。

の:それで仲が悪かったらきついもんなぁ。

か:でも、小学校の頃、僕すっごい親嫌いでしたけどね。マジで嫌いでした、って
  いうか、押さえつけが半端なくて。どんなに俺が正しいと思ったこと言ってても
  「 黙れ! 」みたいなw
  「 夕飯食べたくないの? 」って感じで、
  「 それは食べたいわぁ~ 」ってw

  問答無用で押さえつけられる感が、なんか、すごい、嫌いで。そのころ、小学校
  の頃とかは遊戯王が流行ってたんで、親のことをエグゾディアって呼んでて、
  怒りの業火みたいな感じでw
  その、門限もあって、夕方6時だったんですけど、門限1分でも過ぎると、
  エグゾディア化するみたいなw


【 エクゾディアって、こんな感じだったっけ? 】

か:そのころ結構、自分の望むことは全てやるみたいな感じだったんで。
  欲しかったら、必ず手に入れるみたいな感じで。授業中に漫画読みたいな
  と思ったら、漫画読みに言っちゃうとか。
  テストも興味がないから、全然勉強せずに、まぁ、5点とか。ひたすら
  遊びまわってましたね。

  ほんとに、ほんとに、駄目なことしてました。

  結構校長室に呼ばれてたんで。校長先生とはすごい仲良くなったんですけどw
  小学校の頃、知らない先生とすれ違っても、

  「 君がかわすみか 」みたいに言われてて、
  「 だからなに? 」みたいなw

  確かどっかで12歳以下は捕まらないって聞いてたんで、12歳までは好きに
  しようと思ってたんすよwww そういうのも、12歳過ぎたぐらいから全部
  辞めたんでw どうしたら怪しまれないか、とかすごい研究してましたね。
  冷静沈着にw

  1回、言えないことして、それが激しすぎて、かつ、友達を巻き込んでたんで、
  あれはやばかったな、ってことして、それで1回折れて、そっからおとなしく
  なったんすかね。

  毎日、ゲーセンも行ってたんで、すごい上手くなってて。
  100円で絶対全クリできるんすよw

  自分にそのとき、、自信があったんで。




か:その、小さい頃からずっと絵を描いてたんで、絵が結構上手い方に入って
  たんで、で、美術の成績もずっと良くて。その学校の、全体で絵の上手い
  人が絵のコンクールに出すっていうのがあったんですけど、教室の中で
  2人、選ばれて。その絵も、なんか評価されて、

  シドニー美術館に飾られるみたいな。
  これすごいんじゃない?みたいな。

の:いや、すげぇよ!!!

か:テーマが戦争的な感じだったんで、確か本とか結構読んでそれを書いた
  んですけど、原爆みたいな絵で、白い犬を描いたのを覚えてるんすけど、
  あんま覚えていなくて。シドニー美術館にその絵が飾られてるっていう写真
  が送られてきたのが、多分まだ家にあると思います。

  あと、その頃習字も習ってて、習字も全国三位になって
  銅メダルが送られてきたとか。書道は小学1年生のときから、そろばんと
  いっしょにやってたんすけど、そろばんは一切やる気なくて。書道すごい
  楽しくて、絵も好きだったんで、書道っていいじゃんって思って、
  最終的に4段まで上がったんすよ。

の:そういうの、全然知らんかったw

か:最近全然絵描かないんで。フリーターになってから全然書いてないっすね。
  大学入試のときに絵が必要な学部を受けたときがあって、そんときには絵の
  練習をしたんですけど、でもそれは模写だったんです。自分で想像力を使って
  絵を描かなくなったのは、多分高校ぐらいからじゃないっすかね。

  中学校ぐらいまでは、漫画描いたりしてたんすけど。モグラを主人公にした
  漫画とか、いっぱい描いてて。超バトル漫画なんですw
  ドラゴンボールの影響もろに受けてて。で、『三つ目が通る』とかも影響
  受けてたんで。



  モグラなのに、目がパカっと開いて、めちゃつよいみたいなw
  モグラちゃんと知らなくて、つめがなんかシャキーンと伸びてて、
  それが剣になるとか、やってましたねw

の:中学のときの部活はやってなかったん?

か:あー、多分、ちゃんとやってなかったすね。バスケ部には誘われた記憶は
  あるんすけど、なんか行ったらたくさんお菓子もらえるらしいって聞いてw
  ちょっといいんじゃない?って思ったんすけど 、 行かず。
  部活やってないっすねたぶん。

  中学校のときは塾行ってて、小学校超馬鹿だったんすよ。で、中学校入ったら、
  なんかすっごい次元が違うぐらい勉強難しくなってきてて、「 うっそ!! 」
  みたいなんになってて。友達と新しい塾ができるらしいんで、そこなら
  新しいから安いくて。友達といっしょに塾行こうかって、中1くらいから塾
  行ってたんです。だいたい、学校終わってから塾行って、で、その塾がすっごい
  楽しかったんで、成績も一気にぐあっ、って上がって。

  その、塾に好きな女の子もいたし、友達もめちゃめちゃたくさんいて。先生も
  すごいおもしろくて、競争させる先生だったんで、「あいつには負けん」みたいな
  感じで、ガンガンやってって、多分順位が、300人ぐらいで最初が200位
  近かったんすけど、最終的に9番までいってました。
  楽しくやってるといけるな、って。

  ちびっ子のころは自信満々だったんで。

  小学校ころ、学芸会があったんすけど。年に2回。それも全部主役だったんですよ。
  「 同じ努力するなら主役意外できません! 」
  みたいな感じでw





か:これも中学校の頃の話なんですけど、図書館で勉強するっていうのがすごい
  流行ってて。マイブームなんすけど。必ず図書館に行くのは、読みたい本がある
  からで、そのときは三国志でした。北方謙三って人が書いた三国志がすっごい
  楽しくて、13巻あるんすけど、何回もループしてましたね。
  今日は、6、7巻がアツイから、こっから読み始めようみたいな感じで。

  その頃好きだった女の子が図書館にいたっていうのもあるんすけどw

の:三国志はなにがおもしろかったん?

か:生き様?男のアツイ生き方が多分すごい惹かれて。誠実、、、
  どんなにわるっぽい人でも自分の信じてるモノに
  対してはすごい誠実なところとか、それに対して
  愚直に進んでいくところとか。が、自分にないとこっていうか、すごいサボり
  がちだったんで。

  男な感じがすきなんすよね。ワンピースでいうとゾロが好きみたいな。


◆ 中学までは順調に来てたようですが。

の:高校は何やってたん?

か:高校はバスケ部っす。
  ちゃんとはじめたのは、高校から。高校誰も友達がいないところにいって、
  すごい不安だったんすよ。最初にできた友達がバスケ部だったんで、バスケ部
  行こうぜみたいになって、まいっかみたいな。

  ほんとは弓道部的なのがあったんで、かっこよくねと思ってたんすけどw

  バスケは打ち込んだんすけど、小学校からやってる人がすごい多くて、全然
  レギュラーになれなくて。

  負けず嫌いなんすよ。

  それがすごい許せなくて。で、閉じこもった時期があったんす。アドバイス
  何も聞かず、みたいになって。努力してる姿を見せるのが嫌いだったんで、
  部活終わったらすぐ帰って、みんな練習しててもスグ帰って、夜自分でシュート
  打つみたいな。

  でも、全然上手くならないし、なんだこれみたいな。

  友達に、「 お前すぐ帰るから上手くならんのだ 」って言われて、
  「 だまれー、やっとるわー 」みたいなw

  身体能力はだいぶ上がったんですけど、バスケ自体はあんまり上手くならずに、
  おわったんで。バスケもなんか、大体セルフイメージがいつも高めにあるんで、
  そこに達しないとなんか恥ずかしいみたいな感情に迫られて、試合も、
  「 試合とか出たくないっす 」みたいな。 全然出なくて。

か:高校時代いじめられたんすけどね。そこで。
  その、中学校時代からすごい勉強してたんで、行きたい志望校あったんすけど。
  中学校も最初素行が悪かったんで、内申が上がらなくて、行きたい高校行けなくて。
  全く何も調べてないところいったんすよ。行きたい高校行くためには、この高校
  選ぶしかないっていうのがあって。その、日程的に。

  結局そっちに行ったんで、何ここ、どこここみたいな感じでw

  勉強はできたんですけど、スポーツ的なので上手い人がクラスの中で結構権力を
  占めるところがあって、で、ある程度できないと、心を開けない性質だったんで、
  バスケ全然できなかったから、心全然開かずに。

  だから、結構いじめられがちだったんす。
  嫌なあだ名つけられて、嫌だっていっても言われ続けるみたいな。

  でも、俺、バスケでできないし、みたいな。

の:そこは引き受けるんだw

か:勉強ならねぇ、まぁ、できますけど、みたいな。

  ずーっとバスケがうまくならなくて、結構精神不安になってきて、勉強も結局
  駄目駄目だったんすけど。3年生ぐらいのとき。
  成績もずっと下がってて、入った当初は5番だったんですけど、学年で。
  そっから、多分3桁ぐらいまで下がったんじゃないすかね。
  で、受験も結構見失いがちで。1個しか受けなかったんすけど、そこ落ちて、
  そっからフリーターに。

  高校でそういう積み上げてきたものが壊れた感があるんで。
  小学校ぐらいに1回死にかけるって体験したことがあって、そっから、人生80年
  しかないし、みたいな。やりたいことをしっかりやり続けるしかないじゃん、って
  やり続けてきて、ある程度その、できてきて、っていうのがあったんすけど、
  そこが高校で落ちてみたいな。

  青春っぽいのは大学入ってからっすね。


か:フリーター時代も青春ぽいことはなくて、ずっと働き尽くめだったんで。

(ちなみに、かわすみは高校出て1年フリーター、1年浪人して大学に入っています)

か:月に25日働いてたんで。自給850円で月に20万くらい稼いでたんすよ。働く、
  寝る以外はなんも考えてなくて。働く環境や人は結構おもしろかったんで、
  ま、青春ぽくはないすもんね。そんとき18、19で、まわりは26とか30とか
  だったんで、話すのが楽しくて、で、めっちゃかわいがられてたんで。

  先輩ありがとうございまっす、みたいなw

  バイト、朝早いから、家にタクシーが来るんすよ。
  で、眠いからちょっと待ってぇ、みたいな感じで待たせてシャワー浴びて。
  で、行きがけにコンビニよってもらって、買い食いしてとか。18にしてタクシー
  家に来るっていうのがいい感じじゃんっていうのもあって。

  あと、テレビの仕事だったんで、色んな県に行くのがあって、外出する仕事だった
  んで、それが楽しくて、大阪とか東京とか、あとNHKだったら普通に長野とか
  福井とか、歌謡コンサートとか撮りに行って、で、ホテルは1人だけの部屋に
  泊まれて、風呂入って、ジャンプ読んでみたいな。あれはあれでおもしろかった
  んすけど。

  ただ、働きすぎた結果、何で俺こんなに働いてるんだろってなって。
  100万溜まったら、大学行ってないやつよりもおもしろい経験をしなきゃいけ
  なかったんで、ワーキングホリデー行こうかなとか。

  たまったらたまったで、結局まぁ、大学きたんすけど。

  ワーキングホリデー、フランスに生きたかったんすけど、なんか190万ぐらい
  いるらしくて、あと1年間バイトしなきゃいけない、、、「 あ、無理ぃ 」
  ってなってw

  で、浪人になって。そんとき因数分解できなかったっすw


◆ これから

の:こういう話を聞いてるとさ、つくづく、かわすみはどこでも生きてけるよなぁ
  って思うわ。

か:でも不安なんすよね。

  馬鹿なんで、不安になってないと、駄目なんすよね。
  あんまりこう、ちゃんとしてないっていうか、あんまり常識きかないところが
  あって。なにか、12歳までは、完全に全て無視してたんで、その辺で培われる
  べきものが培われてないんです。ひとよりもすぐに一歩目を踏み出しがち
  なんですよ。多分。イエーイって感じで。
  だから、そごが、不安。そこがちゃんとしてないと、なんだかいけない方に向かう
  んじゃないかっていう。

の:そうなると、今度の修行が楽しみやね。

か:そうなんすよね。


【 なぜか変顔w 】

か:修行も一応その、大将が言ってたんなんですけど、1年間修行に入る前に時間が
  あるから、その前になにか見つかったら、修行は一応、あけとくけど、そっちを
  選んでもいいからな、っていわれてるんで、そういうことを見つけられるように
  したいな、って思うんすけど。

  今は、稼ぐっていうのもあるんで、会社っぽいのもできたらいいなって。
  バイトじゃないことで、稼ぎたいんすよね。

  なにか自分で、こういう仕組みをつくったらいいとか、こういう動きをしたら
  もっと有意義なんじゃないかなっていうのを生み出して、お金取れるようにしたら
  楽しいなっていう。そういう風にできたらいいなっていうのはあるんすよね。

  あと、塾の講師とか、学校みたいなのは、自分みたいな人を作らないため
  みたいな意味で作りたいっすね。自分みたいに遠回り遠回りばっかりしてる人を
  できるだけ早くいろんな人に出会わせたりして、早くその、自分の行きたい道を
  見つけられるような学校みたいなのを作りたいなって。
  それは、採算別として。

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◆ 話してみて

 かわすみは、シンプルだなぁ、と感じた。
 Googleのデザインルールにもあるように、シンプルさは力強い。
 深く考えないわけでもないし、複雑じゃないわけでもないけど、
 とってもシンプルに、単純に生きているように見える。

 だから、力強い。 これは、ちょっとうらやましい。

 まぁ、その一方で、だらけたり、怠けたり、本人的には直したい一面が
 人間らしさと親しみをうんでいるんだろうなぁ。完全にストイックな
 人だったら、ここまでおもしろくない。

 ストイックに生きたいけど、怠けたい。
 こういう矛盾がないと、深くはならんよなぁ、とか思っております。

 多分、修行中も悩むだろうなぁ~
 来年ぐらいに、1度かわすみの料理を食べる会をやろうw これ、決まりで。