meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

ソーシャルビジネス


 明日が、1つの大きなヤマ場です。

 ふぃ~。 こりゃ、だいぶがんばってる。

 これだったら、発表する緊張の方がまだマシだなぁ、と
 運営する側になって初めて思う。

 ソーシャルビジネスのコンテストなんて、なんか本質はずれた
 事業なんですけどね。いや、はずれずに進めることもできるん
 だろうけど。。。 そのキャパシティも、土壌もないなぁ。


 ソーシャルビジネス、
 社会起業、

 一体なんだというのだろうか。

 ソーシャルな感じとか、社会貢献だとか、正直そんなもんに興味ない。
 別にビジネスが良いこと目的である必要なんてないのではなかろうか。

 僕自身は、実はそんな人間です。


 ただ、思うのは、ソーシャルビジネスと言っても、結構やってる人は
 普通の人だ。スターはやっぱり少ない。葉っぱビジネスとか、フローレンス
 とか。ある意味、そういう有名どこと、無名で地味な成功例が増えて
 きてるってのは、なんか浸透してきてるってことだろう。





 そこに来て、今回の内閣府から出た70億である。

 今後雨後のたけのこのようにポコポコ社会起業家が出てきて、どこかに埋もれて
 いくだろう。いや、埋もれるだけならまだいいが、消えていく人も多く出る。

 よく緊急雇用やふるさと雇用で言われることだが、1年の雇用助成、3年の
 雇用助成では、大概、助成が終わってまた無職に戻るとか。

 いや、まぁ、それならまだいいんだが、


 今回の事業って、「 起業させる 」前提で。

 つまりは、リスクとらせるってことだ。
 これ、ちゃんと人選ばないと、マジで人潰しになりかねない。

 これは、副代表が講座で言ってたことなんだが、、
 「 ソーシャルビジネスやってる人は、自分が正しいことをやっている感覚が
   あるから、往々にして、相手の気持ちを考えて、『やりたいこと』を伝え
   られないことが多い。正しいからわかるでしょ、ってなりがち。

   逆に悪いことやろうとしている人は、しっかり相手のことを見て、どう
   やったら自分の思い通りに動くかを研究する。だから伝え方がうまい 」
 って感じのことを言ってたのを思い出す。

 正に、そうだなぁ、と思う。

 ほんで、伝え方だけの問題じゃないなぁ、と思う。

 結局のところ、ビジネスベースであるならば、社会的であろうと
 なかろうと、ニーズを無視したものにはならない。
 (インフラとか、なんか権力的なものは除く)
 でも、社会的活動をしてる人って、その辺なんか抜けている。

 端的に言うと、やろうとすることを進めるための「 したたかさ 」がない。


 そういう普通の「 いいひと 」を、起業に転がして、
 はい、事業の目標達成しましたよ、と内閣府に報告する。

 そんなことにはしたくないな、と本気で思う。

 とはいえ、「 自分が正しい 」と思ってる人は、変えにくい。




 明日のコンテストで、起業支援対象者が決まる。
 審査には関われないし、自分は場づくりに徹するつもりだけど、

 コンテスト前夜、やはり、この事業の矛盾を感じずにはいられないなぁ。



 じゃあ、どうすればいいかって? う~~~ん。