meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

にしあわくらで感じたこと3 インタビュー


 今回のにしあわくらでは、にぴおさんのインタビューを見ることができた。

 インタビューを武器に生きていこうとする人の「 聞き方 」を生で
 みることができたのは、とってもいい経験だったと思う。

 ちなみに、にぴおさんがインタビューしてまわったアーカイブは

 http://www.zukan.tv/index.php

 このサイトに出てる。あと、「 ちきゅうじん図鑑 」で検索すると
 ちょこちょこ出てるわけだが、なんかまとまったサイトが見つからないのは
 なぜだろう???



 実は大学時代からつながりがあったのだが、もはやどこで会ったか
 覚えていない。。。 多分、西海岸?

 にしあわくらでは、にしあわくら人図鑑の作成を着々と進めているようで、
 今回のインタビューもその一環。

 ① 撮影前にインタビューをしておいて、3つのキーワードを抽出

    ↓

 ② そのキーワードに沿ってインタビュー映像撮影

 という流れの中の、撮影前の①の部分をにしあわツアーでイベント的に
 やってみよう! ほんでもって、さらに、かめがその場でログをとって、
 聞いた内容をマイプロシートに落とし込んでみよう! という企画。

 みんなで取り囲んでインタビューを聞けるのかなぁ、と思っていたが、
 意外とインタビューされる側は落ち着いてしゃべってた。その辺、
 さすがにぴおさんとにしあわツアーメンバーだな、と思う。




 さて、このインタビューで気付いたことなのだが、ほぼ必ずと言って
 いいぐらいに、人はインタビューをするとき、

  「 現在 」 → 「 過去 」 → 「 未来 」

 といった流れで進む。これがなんとなくしっくりくるのだ。

 なぜだろう?

 現在というのは、入りやすくて話しやすい。なんとなくこれでアイス
 ブレイクできるっていうのがある。そのあとで、過去。人の土台の部分を
 みる。この、過去から未来の流れは、マイプロのme編→project編に似て
 いる。
 ( 僕はあんまりproject編で現在を語っている感覚を持っていない )

 そして、最後に今後の話を聞く流れもすっきりするので、未来が最後だ。

 確かに、聞き方としてすっきり、しっくりくるものだが、それ以上の意図は
 ないのだろうか? と、無駄に考えてしまう。


 例えば、未来デザインの考え方をここに当てはめようとすると、
 未来デザイン手法では「 現状にとらわれない未来 」を描くために、
 いきなり理念形成局面を持ってくる。いきなり「 何のためか 」という
 ビジョンを出させようとするのが未来デザインの特徴でもある気がしている。

 この理論からいけば、ビジョンを語らせる前に現状・現在に目を向けさせて
 しまうのは、あまりよろしくない。ここを越えてみたりできないものか。


 にぴおさんに聞いてみたところ、そうやって現状にとらわれないビジョンを
 語ってもらうときには、完全に一旦話の流れをドンっと切ってしまうらしい。
 ああ、なるほどなぁ、と思う。

 ちなみに、こうやってインタビュー、マイプロ、未来デザインを対照させて
 考えていると、マイプロに「 Now 」編がないことにも気付く。
 自己紹介的なものは少し出てくるが、大きくフレームがあるわけではない。
 マイプロの場は既にアイスブレイクされているような感覚で始まることが多く、
 わざわざ現状を語る必要もないのかもしれない。にぴおさんも現在はほんとに
 導入として聞くだけでいい、と言ってた気がする。 たしか。

 特に現状やってることと、ビジョンが大きくズレている人にとっては、現状
 を語ることで現状に縛られるだけなので、本当に意味がない。




 過去から現在、未来へと原則的にはつながっていくものだけども、
 なんとなくこの「 Now 」のすっ飛ばしが、out of box な発想が生まれる
 場をつくるポイントのようにも思う。

 ただ、そうはいっても、ニーズを把握するという意味での現状把握は、
 どうあっても大切なのではあるが。



 現在、過去、未来という最も基本的で簡単なフレームの流れではあるものの、
 なぜ、この流れになっているのかをもうちょっと深めて考えてみるのも
 おもしろいのかもしれんなぁ。