2010.10東京報告 その1 編集工学研究所
結局写真は撮れなかったな。
外観だけでも撮っておけばよかった。
「 編集工学研究所 」
私が次の期からお世話になる ISIS編集学校を
主催しているところです。
端的にあらわすと、読子リードマンのアパートを
思い出させるような場所でしたw
ちなみに本物の外観はこっち。
赤坂から徒歩10分強? わかりにくかったーーー。
中はというと、本だらけで、通路が狭いw
この建物だけで6万冊ぐらいあるとか。
松岡正剛のお城、ここにありって感じでした。
さてさて、参加してきたのは門前指南。ISIS編集学校入門
に向けてのガイダンスというか、体験講座みたいなやつです。
リアルな場で「 編集 」を垣間見れるってことで、予定を調整
しての参加。この日は受講生3人で、4時間弱のプログラムという
なんとも贅沢な場になりました!
ほんで、編集術ですが、おおよそ理解できていませんw
言語化するとほんと大変なんですが、
・情報と情報の関係が生まれるところに着目する
・自分の脳の中で起こっている解釈の「 プロセス 」を明らかにする
・いくつかの「 型 」を使う
→ この型はロジカルなフレームっぽいけど、
どうもそれだけではないらしい。
う~ん、まだまだ全然だなぁ。特に自分の意識がどう動いているのか、
どうやって思考しているのかというプロセスを知ることにどんな意味が
あるのか、まではわからなんだ。
みんなでやると楽しい!ってのは実感できるんやけどね。
以下、ワークショップ中の気付き2点。 ここにあらわせる範囲で。
【 1、時間軸が確立すると、人は安定する 】
過去であっても、未来(目標)であってもいいが、その時間の中での
自分の位置がはっきりすると、人は安定感をもつ。
これは、マイプロの話をしてたときかな。マイプロのme編でも
そうだけど、過去の話を共有し、ちゃんと認識すると人は安定する。
未来についても同じくで、目指すところを決めても同じ。
そう考えると、
今の時代の閉塞感とかも、わかりやすい未来像がないからかもね。
過去(家系とか)からも切り離されてる人も多いし。
【 2、分母(背景、コンテキスト)を変えると、価値が変わる 】
これは、コップの言い替えで、うぉぉっ、っと思った。
ネタバレしてるようで申し訳ないので、ISIS編集学校に興味が
ある方は以下は読まないほうがいいかも。。。
コップの言い替えというのは、普段使ってる「 コップ 」を
他の言葉で表すとしたら、どうなるか? というのを挙げていく
課題である。
ガラスの器
ジュースを飲む容器
台所用品
割れると凶器になるもの
陶器の器
などなどと挙げて、みんなで共有するのだ。これ、なかなか
出てこない。頭がやわらかくないと、そうそう思いつかないです。
が、
講師の人がヒントを与えると、どんどん言い替えが出てきます。
「 コップを、お店においてみたら? 」
→ 商品、売り物、販売品、商売道具、、、、
「 コップを、工場においてみたら? 」
→ 製品、廃棄物、完成品、配送品、、、
「 コップを、台所においてみたら? 」
→ 食器、日用品、洗い物、、、
と、その背景を変えると結構言葉が出てきます。
同時に、コップが持っている意味も変わってきます。
ガラスかなにか知りませんが、コップは変わってないのに、
背景が変わるとこれほど多様な捉え方をしてるのだなぁ、と。
改めて考えてみるとすごいっすね。
あと、ファシリテーションについての結構重大かもしれないことを
ちらっと伺いましたが、「 これは、こっそりと教えちゃおう 」
って感じだったので、知りたい人はこっそりと私に聞いてください。
言葉だけ聞いても理解できませんが、多分、肌で感じていらっしゃる
方も多いことのではないかと。
門前指南。総じて言えば、「 編集 」はわからなかったけど、
これからはじまる編集稽古は楽しみになった、ってとこですかね。
奥深い「 編集 」の世界に、どこまでついてけるんだろーかなぁ。