meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

マイナス面から目を逸らすコトも大切です。


 ここまで凹むことそうないなぁ、というぐらいに凹んでおりました。
 だいたい金曜の夜から土曜の夜にかけて。

 体が疲れていたところに、ふっ、と、ぐさっ、と、急所を突かれたと
 いうか、地雷を踏まれたというか。ひとことでここまで思考がぐるっと
 回転してしまうとは自分自身も思っていなかったので、どうしたらいい
 ものか、心の動きに対処しきれずに土曜を過ごすはめになったのです。



 要は何かというと、様々な方からご心配をいただいた記事 ( ホームが
 ないというのは、つらいなぁ )
の内容へと頭が入り込んでしまったのでした。

 独りで生きていく強さもないのに、コミュニティの感覚・原体験がない
 私なんか生きていけるものなのだろうか? そんな疑念に取り付かれて
 身動きができなくなる。「 自分から言う 」のは、まぁ、ネタとして
 何とか処理できていたのに、他人から言われると、ぐっと入り込むもの
 があった。

 リフレーミングしようにも、心の動きが止まらない感覚。「 なるほど、
 私をコントロール不能状態に陥れるには、ここを突けばいいのか 」 
 などと、変に納得してみたりするものの。


 そんなわけで、疲れ果てて帰って来た土曜日。腰がすごく重かったのだが、
 知多半田まで大久保さんに会いに、エンドゴール平日勉強会へ。行って
 なかったら、まだ相当苦しんでいただろうなぁ、と、本当に思う。

 「 マイナス面を一旦無視してしまうこと 」

 平日勉強会にちょこちょこ顔を出しながら、こんなことも忘れていたのだ、
 と気付かされた。

 人の脳はマイナスなことをイメージするだけで、体験したのと同じぐらい
 のインパクトで記憶を溜めていく。だから、マイナスがあるときにそれを
 変えようとするのではなく、マイナスを無視することが大切なのだ。

 変えよう、克服しよう、という思考は、課題や問題などのマイナスがある
 ことを前提としてしまうので、マイナスに目を向けてしまう。精神的に
 健康なときはそうやって、課題の克服を考えることもあるが、落ち込んで
 いるときは、這い上がろうとすればするほど深みにはまっていく。


 だから、無視する。 なかったことにして、好きなことに目を向ける。

  見ない。



 こういう姿勢って、一般的にはよしとされていないと思うんだけど、困って
 いる人、苦しんでいる人にとっては、大きな「 救い 」になるのだ。

 勉強会に出て、どれほど楽になったか。



 さてさて、お気づきの方も多いかと思う。この思考方法はとってもAIっぽい。
 ( AIについては、「アプリシエイティブ・インクワイアリー」で検索! )

 AIでは、課題を無視するとまでは言っていないかもしれない。
 ( この極端とも思える表現をするところが、大久保さんのおもしろさ、技術
   でもあるような気がしている )
 ただ、課題ではなく強みに着目する思考、と捉えると、AIに見えてくる。



 ほんでほんで、さらに飛躍させると、、、

 社会課題を前提にしたソーシャルビジネスって、実はAI的ではない???
 
 ソーシャルビジネス・コミュニティビジネスを語る際に、
  ・地域課題を解決するビジネス
  ・地域資源を活用するビジネス
 の2つがよく出てくる。

 が、しかし、である。

 「 社会的 」とか言っている時点で、今の社会がなんだかよくないという
 前提に立っているのである。精神的に病んでなければ、課題に向き合い、解決
 していく「 王道 」もありだろう。だけど、本当に落ち込んでいるのであれば、

 「 課題を一旦無視する。 そっぽを向く 」

 そんな姿勢でのアプローチもいいのかもしれない。


 壁にぶつかったときに使えるのは、「 壁を貫く強さ 」かもしれないし、
 「 壁の横を通っていくしたたかさ 」かもしれないし、「 とりあえず
 なかったことにして、違う方向に進む楽観と柔軟 」かもしれない。

 この選択肢をちゃんと頭の中に持っておこう。




 それにしても、今回は相当救われた。。。
 平日勉強会と、しんどいのに知多半田まで行こうと決めたあのときの
 自分に感謝感激雨あられです。