meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

インターネットとソーシャル


 今日は、「 ソーシャル 」って言葉に出会ったのはインターネットだったよなぁ

 というお話し。


 このブログを読んでいる方は、「 ソーシャル 」のつく言葉をいくつ思い浮かべ
 られるだろうか?

 ソーシャルビジネス
 ソーシャルファイナンス


 CSR の S もソーシャルだ。 なんだかソーシャルがたくさんな時代である。


 ただ、意外なことに、はじめて出会った「 ソーシャル 」は
 ソーシャルネットワーキングシステム、いわゆるSNSだった気がする。

 私がパソコンを持ったのは、2004年。(← これ、今思うと唖然とする遅さ)

 ブログが流行りだして、インターネットが消費ではなく生産のツール
 なりはじめるのが、2005年初頭かな。「 さきっちょ 」と「 はあちゅう 」
 がいたのを覚えている。

 ちょうどこのころに、高校時代の先輩が「 ジモティブログ 」計画を進め
 はじめて、高校のコントコミュニティがブログでもってつながりはじめる。
 コントの人間は、表現欲旺盛というか、ツールを楽しもう、おもしろがろう
 とする能力が段違いに高くて、あの頃は先輩と企画ブログをやろうとかして
 たなぁ。他人のブログを見て、コメント残したりね。

 SNS以前は、そういうオープンさ、つながりを開拓していく姿勢があった
 ように思う。インターネットをクローズドコミュニティの維持にシフトさせた

 mixiに出会ったのは2005年の頃。当時京都から北海道への自転車旅行で
 出会ったバズ軍曹に誘われたのをおぼえている。ジモティブログにも通じるが、
 コミュニティの維持や、とりあえずあった人を放り込んでおくBOXみたいな
 使い方ができるんだなぁ、と感じたことをおぼえている。



【 最近ではみんなtwitterでつながるようになった 】

 それまでの「 掲示板 」と違って、ブログ&コミュニティ形式のつながり
 方は、ゆるやかだった。それぞれのコミュニティで会話する必要もなく、
 ただただ自分の文脈で発信を続ければいい。違うコミュニティの人が見ても
 わからないネタばかりになっても、まぁ、元気にやってるんだろうってこと
 ぐらいは伝わる。

 離れたり、寄ったりしながら、自分の道と重なったときだけ、絡んでみる。
 あとは、基本的に自由。掲示板のように、書き込まなければなんか盛り
 上がらないってこともなくなった。


【 掲示板からブログへの変化は、コミュニティベースから、自分文脈への変化 】

 SNS以後、「 ソーシャル 」っていう言葉は、こういうゆるやかなつながり
 の感覚を含めて広がっていったように思う。そして、「 ソーシャルビジネス 」
 って言葉には、「 社会貢献 」的な意味合いのほかに、「 ゆるやかな
 コミュニティ 」ってものも受け継がれているように感じる。

 インターネットが見せた、この感覚。

 この感覚がなければ、ソーシャルビジネスは広まらなかったんじゃなかろうか、
 とか思ってみると、ちょっとおもしろい。 インターネットがソーシャル
 ビジネスの流行に与えた影響ってのは、コミュニティの感覚以外にもたくさん
 あるのではなかろうか? 

 なんとなーくだが、そんなふうに思えてならかったりするのである。