最近、私の睡眠時間を奪っているのは「 君に届け 」である(笑)
なんだか良作らしいという感じはしていたが、見ていなかった。
セカンドシーズンがはじまったのを機会に、1期を見ている。う~ん、なかなか
おもしろい。少女マンガが読める人ならば、難なく楽しめるんじゃなかろうか。
知らない人に、ちょっとだけ説明すると、このアニメの主人公、爽子のあだ名
は、「 サダコ 」目を3秒間合わせると不幸が訪れるなんていう噂が流される
ぐらい、見た目が暗くて、怖くて、友達がいない女の子だ。見た目で損してるだけ
で、実はいいやつっていう設定は、「 エンジェル伝説 」や「 とらドラ 」
に似ている。ありきたりっちゃ、ありきたりである。このアニメのユニーク
さは、クラスの人気者「 風早くん 」が、爽子に惚れていることにある。
確かに、その設定はなかったかな。
えーっと、さて、タイトルの話。何を言い出したかと(笑)
自分でもそう思ってるので、まぁ、遊びである。
見ていて目につくのは、「 爽子 」の「 みんなの役に立ちたい 」感
だ。なんか、異常と思えるほど、こんな私だから、みんなの役に立たなければ、
役に立ちたい、という想いが強い。この純粋さはどこから来るのかと疑問に
なる。ほんでもって、その源泉に、なんとなーく、
「 みんなの輪の中に入れないから 」
という理由を見つけたくなりもする。もちろん、持ち前の純粋さあっての
ことなのだが。自分はマイノリティである。自分の場所がない。だから、人の
役に立つことで、自分の居場所をつくりたい。そんな構図が見え隠れ、して
いないだろうか?
これ、なんか、弱い社会起業家の精神に似ていないかなぁ、って思わなくも
ないのではないか。やさしいニートとか、こういう思考なんじゃないかなぁ。
役に立ちたいが、自分なんかじゃなんもできなくて、頑張ってみるけど、その
成果は目立たず、誰にも評価されず、折れてしまう。
て。自分の「 うまくいかなさ 」にもどかしく、なんとか人の力になりたい
とひたむきに願い続ける。そんな爽子の姿を見ながら、ああ、これも社会起業家
っぽいもんだな、と感じてしまったのである。
社会起業だとか、社会貢献だとか、社会的責任だとか。
小難しい言葉で語られて、なんだか高尚なもんに思えてしまいがちなんだけど、
幼い?高校生でさえ持つような、ささやかで当たり前の感情を原動力にしてたり
するもんなんじゃないだろうか。