meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

怒りと悲しみの個人的な観察。




 どうにもうまく「 怒り 」が表現できない性質である。だいた
 いの場合、拗ねたり、いじける方向に向かったり。感情をきちん
 と相手にぶつけないような、感じ、なのかな?身近な人か、全く
 知らない人に向けてはぶつけちゃったりすることもあるんだが、
 それにしたってうまく主張できない。

 変な話、ちゃんとキレられない。

 例えば、レストランとかでオーダー通ってなくておもいっきり待
 たせられても、「 だーっ! 」って文句が言えない。喧嘩でき
 る人っていいな~、とか、思っている節さえあるw 頑張って文
 句言ってみると、なんだか泣きそうになる。涙目になって、苦情
 を言うという、ほんと変な話になってしまうことが多い。

 これは僕の場合、なんだろうけど、「 怒り 」と「 悲しみ 」
 ってのが、すっごい近いんだと思う。 そういえば、小さいころ
 も、キレたときって、泣いてたような。怒ってるときってのは、
 悲しいのかもしれない。
 ( 悲しいときは、怒ってる、わけではないのだがw )


 下がり調子の自分を、変な感情の動きだなぁ、と、思いながら見
 ていた。底辺にあったのは、「 悲しさ 」なのかな。悲しいっ
 てどういう感情なんだっけ?とも思いつつ。 最初は怒ってる気
 もしたんだけど、ある種悲しさを納得させるための怒りなのかも
 しれなくて。後に来るのは、申し訳なさとか、生きててすんませ
 ん、みたいな気持ちとか。孤独感とか。

 似た感情、あったなぁ、と、思う。

 親父に対した感情だ。あれは、恐怖と嫌悪だろうか。反射的に出
 て来る身のこわばりと、泣きたくなるような感覚。いつか、親父
 の目の前で手首でも切って、血を浴びせながら死んでやりたいと
 思ってたことがあったような、そんな感覚だ。あそこまで激しい
 もんではないのだけどもね。

 だから、昨日は家のことを思い出してたのかもしれないな。

 毎回、不思議に思う。あそこまで嫌った人間はいない。けど、若
 者にありがちな「 ぶっ殺すぞこら~ 」ではなくて、後悔させ
 てやる的な何かなんだよなぁ。そっちのが性質悪いっていうこと
 もあるんだがw

 屈折してるんだよなぁ。 どうにもこうにも(笑)
 そんだけ、大きな怒りであり、大きな悲しみだったんだろう。



 トリガー的な何か、もあるんだろうなぁ。何かに触れてしまうと、
 ぐっと引き戻されてしまう。引き戻されたところには、怒りと悲
 しみがあって、そいつらに囚われてしまう、的な。これは11月頃
 にあった欝期とおんなじ。深い自己否定と、孤独と、生きる意志
 の弱さ。引き戻されて、後は耐えるしかないんだよねぇ。。。今
 んとこは、それ以外の対策は見つかってないもんで、これは、耐
 えしのぐ。



 と、

 ここまでもっぱら個人的な話を書いてきたんだけども、多くの人
 にとって、怒りと悲しみは近いんじゃないだろうかとも、思った
 りしてて。怒った人の背景に、悲しみが見えるようになったら、
 もうちょっと違う反応をできるんじゃないか、とか、ね。そんな
 風なことも考えていたりしております。そこまで寛大にはなれな
 いだろうけどw


 ま、悲しいのを無理に悲しまないのも、もったいないから、ゆっ
 くりと、致命傷にならない程度に味わってみるのもいいのかな。