meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

なまじのindex化に注意。



 今日はこーへーくんと川端安成( 名古屋の北の方にある安いお寿司
 屋さん )に行ってきた。おそらくまわりのお客や店員さんがどん引
 きするぐらいの飛んだ話をわんさか話してきた。めっちゃきっちりス
 ーツのこーへーくんに、フィッシャーマンズパンツにパーカー着て、
 サンダルの僕。なんじゃこいつらと思われたに違いない(笑)

 その話の内容はまた後日まとめるとして、さっき気付いた違和感を少
 し書いておこうと思う。それは、本をたくさん読むにつれて、僕自身
 がindex化していっているのではないか、というものだ。

 と、いうか、あまりに独創的な視点から切り込むこーへーくんにあて
 られたのかもしれない。つまりは、なんだか、なまじ知識があってし
 まうのに引きづられて、どーにも自分自身の考えが際立たなくなって
 しまってはいないか、という不安である。こーへーくんの話を聞いて
 いると、「 いったいぜんたい、僕は何か考えていたのだろーか? 」
 などと感じてしまうのだ。

 本に書いてあったこととの類似点や相違点を見つけることばかりが
 うまくなってしまってはいないか。人の思考を知るはいいが、自分の
 切り込み方、考え方、感じ方から独自で論を組み立てていくことを
 サボってはいないか。確かにある考え方を本から導入することは効率
 的に見えるかもしれない。しかし、その考え方に自力でたどり着く
 プロセスを忘れてしまっては、そこから先に進む知恵を見出せないの
 ではないか、と。

 知と知を結びつけるindexであればいいが、単なる図書目録になって
 は面白味がない。「 index化しちゃだめだ 」と、今は言っておこ
 うと思う。