meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

「 木工女子 」とか言ってみる。

 「 木工女子 」を流行らせようずヽ(´ー`)ノ とか、だいぶ前につぶやいていた。略して「 もこ女 」。もこじょと読む。その名の通り、木工をする女子のことなんだけど、ちょっと定義を考えてみたいな、と思ってみた。というのも、やっぱり「 林業女子 」を意識してるような感じはあるし、さらには「 森ガール 」や「 山ガール 」に連なるカテゴリーな気がするから、きちんと整理してみようと思ったのだ。

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 まずは何となく流れを追ってみよう。「 森ガール 」が流行ったのがはじまりかな。森ガールは“森にいそうな女の子”。主にファッションに着目した言葉だったんだけど、まぁ、当たり前の批判を浴びたわけだ。「 そんな奴、森にいねぇよ! 」と。ちなみに、森ガールについては紺色のひとのブログで秀逸な考察をされているのでご参照のこと。

 <紺色のひと のブログ> 

d.hatena.ne.jp

 そんな批判も踏まえて、今度は本当に山に行けそうな服で、かつちょっとファッショナブルな「 山ガール 」が現れる。この服はちゃんと山に入れるってとこが、なんか強調された気がするw

 ここまでが「 ガール 」系の動き。ちなみに「 木工ガール 」っていう本もあるんだけど、やっぱり木工には女子をつけるのがいい。「 ガール 」と「 女子 」では全く意味合いが違ってくるのだ。

 「 林業女子 」って言葉を聞きはじめたのは、1年ぐらい前からだろうか? 有名(?)なのは京都の林業女子会。林業のイメージと女子のイメージが組み合わさった、奇妙さというか、突飛さというか、おもしろさもあって、センセーショナルに広がった気がする。なぜ「 林業ガール 」でなかったのかはわかんないけど、うーん、確かにガールじゃあないなぁ、と思う。ちょっと野暮ったい「 女子 」って響きがよかったのだろうか?

 これまでの「 ガール 」系との根本的な違いは、ファッション性の有無だろう。「 ガール 」は見た目だったり、性格的なものだったりを指す。その一方で「 女子 」は生業だったり、生き方的なもんなんだろう。いわば“仕事”なのだ。「 女子 」の覚悟は「 ガール 」なんて軽いもんじゃないのだよ。たぶん。

 あと、「 ガール 」にはファッションを売っていこうとする商業的な匂いがするが、「 女子 」はむしろ産業側からの活性化なニュアンスを持っている。まぁ、前にくっついたのが林業だからだろうけど(笑)

 

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 そんなこともあって、やっぱり木工には「 女子 」がいいと思う。木工やるなら、趣味程度でもいいんだけど、ある程度しっかりやった方がいい。木の性質とか、森の話とか、そんなことをいろいろ知っている方がいい。そんでもって、森の問題とか意識して、いいモノつくってた方がいい。つまりは「 林業女子 」と姉妹になって、木に関わる上流から、下流までカバーできるといい、ってことだ。

 さて、ここまで来ると、山主女子、とか、製材女子、とか、大工女子、とかも考えられる。いっそ木に関わる全てを女子でやってしまう事例とか出てきたらいいんじゃないか(笑)とか思ってしまう。ちなみに「 ボーイ 」とか「 男子 」は流行らない。なにせ、男がなんか活動してても汗臭いだけでおもしろくないからな ヽ(´ー`)ノ

 

 

 

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