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meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

なんか面接のような場にいました。


  諸事情から、ほんの少し採用っぽいところに関わらせていただきました。といっても準備もせず、ただ
 希望者の方と雑談をしていただけです。なんだかんだと社会人らしき者になって数年経ちますが、採用の
 現場っぽいところに同席したのは初めてでした。
  何にも準備していないのもあって、話はあちらこちらへと飛びます。ワークショップ、シェア、コミュ
 ニティ、、、何とも不思議な方で、障害福祉サービスというテーマの話をした感触よりも、名古屋や東海
 地域の話をした印象の方が強く残りました。うちは障害福祉サービスの事業所なのに、こんなんでいいの
 かなぁ、と思いつつ、一方で、やっぱり地域全体で考えていくべきもんだよなぁ、と、妙に納得もしてし
 まいます。「 福祉な人 」ばかりになってしまわないことも大切なんでしょう。

  小慣れない会話を続けていたら、スグに時間は経ってしまいました。何となく不完全燃焼感を抱えなが
 ら、面接終了です。どこか本心に近づけないような、そんなもどかしさにムズムズしていました。それは
 たぶん、相手がどうとか、自分がどうとか、そういう「 人 」に責任があるわけではなく、希望者と採
 用担当者という「 関係 」に違和感を持ってしまうからです。僕は相手より優位な立場にいてしまう。
 相手はちゃんと受け答えしようしようとする。どこまで悪ふざけしてみても、その位置関係は変わらない
 ようでした。
  書類だけでも、僕より有能なことは明らかです。やる気や熱意も伝わってきます。そんな方に対して、
 なぜ僕は、なんだか偉っそうな立場から語っているのでしょうか???



  「 たかが自分ごときが、なぜ人を選べようか? 」この問いは、僕が大学1年のときから持っている
 ものです。学生寮の入寮選考を通過してウキウキだらだらの大学1年だった僕に突きつけられた問いでし
 た。同じく入寮選考を通りながら入寮を辞退された方からの手紙にあったその問いに、衝撃を受けたのを
 覚えています。そこに向き合うために、進んで入寮選考委員長なんぞをやっていた、なんてこともありま
 した。
  僕のいた学生寮では、金銭的な基準での入寮選考を行っていませんでした。寮生全員で入寮希望者を面
 接し、寮生の議論で入寮者を決める、という一風変わった制度になっていたのです。これが意外に厳しく、
 毎年希望者の半分ぐらいは落ちていたように思います。一緒に住むための基準は様々です。寮の運営に協
 力してくれるか、喧嘩したときの対処法は考えているか、男女が一緒に住むけど配慮は大丈夫か、などな
 ど。曖昧な基準を共有しながら議論して、曖昧なまま決めていく。寮生全員一致での賛成が入寮の条件で
 した。まさに「 たかが学生ごときが人を選ぶ 」仕組みです。
  正直、選べるのかと問われれば、選べないと答えてしまいます。それでも、ワガママに選んでしまう。
 ある種の割り切りと、割り切ってしまうが故の覚悟と責任を持って、ワガママを通す。それが当時の僕が
 無理矢理あみ出した結論( 言い訳 )でした。なぜ入寮希望者は選考されるのに、現役寮生は選考され
 ないのか、という疑問は、当然、寮生の中からも出ていました。体制側からすれば、痛いところを突いて
 くる問いです。ほぼ、無理矢理押しとどめていたようなものでした。



  卒寮してだいぶ経って、そのときの疑問が蘇ってきたようです。

  学生寮との違いは、基準が明確なこと。会社なので、詰まるところは「 成果 」を出しそうかどうか
 という点を求められるのではないでしょうか。うちの場合は利益でない部分の成果も含むので、僕みたい
 な奴でも首の皮一枚残っている感じで日々過せているようなものです。みなさまご存知のとおり、僕に成
 果なんか求められても困りますので。基準が明確な分、余計に希望者と自分の権力差にアベコベ感を持っ
 てしまいますね。
  もうひとつ違うのは、別に現役社員を選考してもいいことでしょうか。ただ、これをしてしまうと、何
 が主体になって選考するのかわけがわからなくなってしまうので、現状ではあまりよいやり方とは思えま
 せん。もしかしたら、うまく工夫すれば、この発想での人事ってのもできるやもしれませんが。

  では、僕はこの採用活動に対してどういう態度をとっていけばよいのでしょうか?敢えて選ばない、評
 価をしないという小さな反抗もできなくはないけども、あまりに無責任でしょう。そんなことを考えつつ、
 ふと思いつきで、勢いで、あまり深くも考えずにとった行動がFacebookの友達申請でした (;・∀・)
  今から考えれば権力を振りかざして「 承認シローヽ(`Д´)ノ 」と言ってるようなものです。フラッ
 トな関係性ツールパワハラしたようなもので、うーん、意味があったのかはわかりません。ただ、希望
 者/面接官って構図をどうにか破っていきたかった。ソーシャル就活が流行る所以かなぁ、とか思わなく
 もないし、なんか違う気もします。

  極端な話「 あなたは素晴らしい!不採用なのは僕だ!!! 」とか言えるような文化があってもいい
 のに、なかなかそうもいきません。いちおう生活とかありますしね。難しい。難しいし、困る。企業の人
 事ってこんなに大変だったのかなぁ、とか、思います。
  まぁ、とはいえ、採用側の上から目線に違和感があるからといって、下から目線の採用ってのもあんま
 りしっくりこなさそうなんですけども(笑)



 m(_ _)m

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