meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

転職フェアに行ってみた。


【 会場は撮影NGでした。プライバシーへの配慮が必要な場ですからね 】

 絶賛就職活動中のkimuraです。きわめて唐突に、まじめに就職活動してるアピールをしておかなければならない気がしたので、転職フェアなるものに行ってまいりました。いや、グレーのジーパンにチェックのシャツで行ったけど、それは認めますけど、事実ですけど、これでも真剣に就職活動してるんですよ。新卒のときは、青のジーパンにオレンジのロンT着てNHKの説明会行ってましたから、だいぶと進歩(退化?)してるんです。

 そんな前置きはさておき、転職フェアなるものに少し行けたので感想を書いておきます。たぶん、このブログを読んでいる方は、ふつーの、一般の、転職フェアなるものがいかなる雰囲気なのか興味があると思いますので。以下、転職フェア体験記でございます〜。

◎。。。...


 当日は晴れのち曇り、だったかどうかも覚えてませんが、とにかく暑かった。朝から物置を漁って半袖シャツを引っぱり出し、ひっさしぶりのアイロンをかけてそろそろ行こうかなと思ったらなぜか夕方でした。もうこの時点でやる気を問われそうなところですな。
 身なりは整えたけども、自転車で移動するのでだいたい崩れます。着いたころには髪の毛がボサってしまう。でも、まぁ、トイレ探すのもめんどくさいのでとりあえず会場にいそぎました。入口付近には「できるぜ」的なビジネスマン風サラリーマンさんがたむろしてたり、できるぜ電話をしてたりしたので、少々緊張します。幸い、スグにトイレを見つけられたのでそちらで一息。鏡の前でできるぜ的な表情を強調して、違和感そのままに突撃しました。

 いくぜっ! っていうか、受け付けどこ?(笑)(;・∀・)

 何やら案内スタッフさんが言ってたけど、よく聞こえず。ええいままよと進んで、受付らしきところで「こっちです」とか言われつつ受付へ。どうやら、企業関係者受付/事前エントリー済み受付/事前エントリーまだ受付の3種類があったみたいでした。でも、張り紙がしてないのか見えなかったのかで、どこがどこなのかわからず、草食系内気男子はまごまごしてしまったわけです。いや、いいや、とりあえず受付には辿り着いた。
 「受付票拝見します」 「あ、プリントアウトしてきたこれですね」 「はい、ではこちらのネームホルダーからご自身が経験された職種からお選びください」 「あっと、どうしよう。とりあえず、企画・事務系で」 「はい。これが本日の資料です」 「ありがとうございます」 「・・・。」 「・・・。(えっと、どうしたらいいの?入ればいいの?)」というなんだか要領を得ないやり取り。ホスピタリティとか期待したわたしが悪かったようです。
 やたらたくさんいるように見える新卒女子のような受付スタッフさんは、学生アルバイトかとも言いたくなる非常に機会的無機さをもって、受付票のバーコードをピッとやって、ほいっと資料を渡して、知らぬ存ぜぬな雰囲気。なんだい、入ればいいのかい、入ればわかるのかい、と少々落ち込んでの入場でした。

◎。。。...


 入ってみれば、ガヤガヤワヤワヤ。わけのわからぬままに流されたわたしは、とりあえず、入口のインストラクションお兄さんの説明を受けることにしました。おそらくこのお兄さんがいないと初めて転職フェアに来た人は迷子になって帰ることになるんでしょう。この説明が聞きたかったんだっ。
 お兄さんが言うには、「たくさんの企業がブースに出てますよ」「お互いに質問するけど、選考には関わらないからね!気軽に説明を聞いてOK!」「十数個企業をまわってシールをもらったら、出口で抽選に応募!なんと豪華賞品こちら!応募する人少ないから、確率高いかもよ〜」ってことらしい。
 参加者は事前に職歴とかを書いてきたエントリーシートを企業の人に渡してブースに入る。ブースには企業の社員がいて、いろいろと話すことができる。つまりは新卒のときの就活フェア、カッコ、参加者の肩の力が抜けた版、みたいなものなのだなと、ようやくそこで理解しました。落ち着いて周りを見てみると、みんなの服装もわりとラフです。かっちりスーツ、しっかりネクタイのような人もいるけど、ビジネスカジュアルぐらいなら全然浮きません。介護やってる企業とかなら、スタッフさんはかなりカジュアルでした。雰囲気伝えるには普段の服装がいい。考えてみれば当たり前のことなんですけどね。就職活動と捉えると身構えてしまうのが人の性なのです。

◎。。。...


 そんなことで、まずはぐるっと会場を一周します。思っていたより小さい。。。ほんでもって、興味のある企業がない。。。(;・∀・) まぁ、そうだよね。。。わたしの場合。
 お役所さんも出ていて、人がたかっていました。人がたかるところには、わたしもたかりやすい。そんならまずはお役所さんの説明を聞いてみようと、有象無象に紛れてブースに着席しました。周りにいる人は20代半ばから40代程度な感じです。さすが公務員、人気です。
 で、結論から言えば、まったく興味がそそられる内容ではありませんでした。説明してくれたのは歯切れのわるーいおっちゃんで、その内容は応募要件やら給与やら条件やら転勤がどうのこうのといったものばかりです。配られた資料に書いてあるしおすし。(´・ω・`)
 このおっちゃんは何しに来たんだろーか?と疑問になると同時に、聞いてる側もそれを聞きに来てるんだということに気付きました。つまりは、どんな人材に来てほしいだとか、どんなことができるだとか、こういう経験を活かしてね、とか、そんな話はお互いにないわけです。これがお役所なのか!っと。久しぶりに普通の公務員に出会った気分です。説明してくれたおっちゃんの下では働きたくないな、と見定めるのに3分とかかりませんでした。転職の道は険しい。(;´Д`)

 話を聞く要領はわかったので、次です。学習塾の企業が空いていたのでひょっこり座ってみました。やさしげおねーさんとイケてるおにーさんの二人組。さっくり経歴を説明して、「人材育成に興味があって」という感じで話を切り出したわけなんですけども、その時点で、若干のきょとーん感が出てきます。あ、この人、ぼくに興味ないな〜というのが伝わってきました。まぁ、これは仕方がありません。
 ただ、そうなると逆に話がはやい。お気軽に話を聞きにきたんだな、って認識を両方がもっているので、あとはこっちが聞きたいことを聞いて探りを入れることができます。どういうふうな働き方をされてるんですか?、とか、どんな社風ですか?、とか、いつもとは違った業界の話を聞けて、こちらとしては大いに満足です。転職希望者への説明という路線さえ外さなければ、企業の人も気軽に話してくれました。

◎。。。...


 その後もいろんな企業を渡り歩き、、、とはいかずに、スグ帰りました。もともとの興味の薄さと、あとに予定があったのが絡み合って、まぁ、こんなもんかな、っという感じでさらっと退場してきた感じです。退場時にあると言われていたQUOカード500円分プレゼントは終了していました。(´・ω・`)
 こんなに少ししか行ってませんが、総じて言えることは「おもしろい人は少ない」ということかと思います。いわゆる企業的な企業人さん、ってどういう人なのか知りませんけども、そんな感じの人が多い印象です。いい表情で楽しそうにしてる人は、探せばいるけど、それほどいません。ただ、異業種の話、異世界を垣間見るにはいい仕組みです。企業の中の人に触れる場所はそんなに多くありません。自分の可能性を広げるために、たまにはこういうところに出てきて、どう見るのか/見られるのかを知っていくのいいんだろうなぁ、とは感じました。(ちなみに、2日目にも少し寄っていて、そのときにはおもしろい人に会えました。かなりピンポイントに狙っていきましたが。。。)

 書いてみると、思いがけず、長くなってしまいました。くだらないお話にお付き合いいただき、まことに恐縮です。m(_ _)m よいご縁は動いて見つけ出すもの。そして、果報は寝て待て。って、あれ??? これからも、ゆっくりまったり、ぬたぬたと動いてまいります。



m(_ _)m


ひとりでは生きられないのも芸のうち (文春文庫)

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