meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

ゆるく働くってどういう感じ?

 ゆるい就職的な話題が流れていた。曰く、週休4日で月給15万円的な働き方をしませぬか?しませうしませう、みたいなやつらしい。週休4日というと、週3日で働くことになるので、なんというかパートのようで、アルバイトのようで、かなり自由に自分の時間を過ごすことができるようになるってことだろう。それでいて15万円も月給があれば、たしかにいい選択肢だと思う。いい時代になってきた。
 かくいうわたしも、週5日フルタイムで働いた経験は非常に少ない。前職は週4日、前々職も週4日。5年近く週4日程度での勤務で過ごしてきた。そんな経験もあるので、ゆるい就職の流れに乗って、フルタイムじゃない働き方ってどうなのってのを振り返ってみようと思った。こんな奴もいたんだ、ぐらいのテンションで聞いてもらえるとありがたい。

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 まず非常に当たり前な結論から言ってしまうと、短時間ワークが合う場合と合わない場合がある。人によっても違うし、状況/職種によっても違うので、その辺を見極めよう。おそらく、所属している会社でどんどん出世していきたいぜ〜、がつがつ、な方には全く合わない働き方で、かといって、のんべんだらり、ゆる〜く生きていけばいいじゃん、怠けよ−ぜ、だら〜、って方にもあまりオススメはしない。つまりは、それなりの意志と戦略を持ってフルタイムを回避した方がいい、と、ぼくは考えている。でないと、キャリア的に煮詰まってしまう可能性が高い。ぼくも30手前でこの状況かぁ、と物思いに耽ることは結構ある。

 考えなしにゆるい働き方に突っ込むのは、いいけどあんましススメはしないのだ。

 では、少しぼくの経験を振り返ってみよう。大学を卒業して1社目が週5日フルタイムで、2社目はだいたい週4日のNPO、3社目も週4日での勤務をしてきた。自分自身だけの都合で考えれば、週4日の勤務が一番効率がよい働き方だと今でも思っている。
 まず1社目。フルタイム勤務は、非常にストレスフルであった。職場環境の影響もあったかもしれないけど、だいたい平日の午後にはものすごい眠気に襲われてしまって大変だった。気がついたら、メーラーのアドレス帳をひたすら消去してたこともあって、あのときは自分自身にめっさびびった。(;・∀・) 体力が続かないのか、年齢のせいなのか、睡眠をとっても眠たくて仕方がない。そんな状態で企画などができるわけもないので、仕方なく散歩に行って頭を動かすということを繰り返した。歩いてるときの方が情報が整理できて、効率がいいってのを実感した経験にもなったけど、そんなにいい感じはしなかった。

 ほどなくして1社目を辞めて、ニートしたあとにたどり着いたNPOでは週3日からはじめて、そのうち週4日行くようになる。ここでは曜日の変動はあったものの、だいたい月曜日に休みをとって「土・日・月毎週3連休体制」を作り出していた。が、当時の同居人から「いつ休んでるんだっけ?」と言われるぐらいには活動した。NPOだと土日が勝負どころになることが多い。さらには本職以外の活動にも手を出して、いつの間にか本職に合流させるという流れをつくっていたので、休みか休みでないかは結局お金が出ているか出ていないかの違いでしかない状態になる。公私混同ばっちこい、なのであり、そうしていけることが当時のおもしろさでもあった。
 土・日・月を休むのは、イベント後に休みを持ってくるためでもあったし、遠出にも対応できるようにするためでもあった。もちろん、そういう予定がないときはごろごろしていたし、予定がないときの方が多かった気もする。ヽ(´ー`)ノ

 ほんで最後の3社目では、週4日勤務を貫くことになる。一時期、週4日半勤務とかになったが、その後全力で週4日に戻した。もう5日働くとかしんどいっ!ってのが主な理由だったのであるが、まぁ、そればかりでもない。
 1社目のところで少し書いたけども、企画をするのに机に向かっていても仕方がないことが非常に多い。特にぼくの場合はその傾向が強い。経験上、最も効率のいいヒラメキ方法といえばシャワーか夜道の散歩か書き散らしだったりするので、どうにもこうにも事務所でカタカタやっても詰まってしまう。加えて、サービス業だったから、まとまって集中する時間はなかなか取れなかった。だからといって、集中する時間確保したぞ、ほら企画しろよっ、とか言われても、それはそれでその時間の成果を求められるからめんどくさいことになる。要はてきとーにできる時間が必要だったわけだ。
 そんなことを考えてみると、週の半ばに設定した平日休みはとってもてきとーに使える時間になった。昼寝もできるし、水泳もできるし、読書もできる。仕事が詰まってきていたら、そのことを考えることもできる。この余白とか、バッファはとっても便利で、休みであるが故に、アニメ見ながら企画するなんてことが平然とできてしまう。ニコ生に現れながら、なるほどなぁ〜なんて呟いていた。疲れたら寝ればいい。ちょっと写真撮ってよ、みたいな話が来ても対応できる。そういう意味で平日の休みはとっても使い勝手がよかった。
 ただし、会社内の情報摂取量はその分減るので管理系の仕事には向かなかったと思う。やはりちゃんと社内で出世したいなら、週5日で働いておいた方がいいんじゃなかろーか、とは感じる。ぼくみたいにふらふらしててよいならうってつけ。

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 つまるところ、自分なりの動きができるのが平日の休みであり、週4日で働くということだと思う。そして自分なりに動けないのであれば、正直なところ5日勤務していた方が身のためだとも思う。週4日では本業に没頭できない。
 移住/就職活動を続けていると、ひとつの事業にしっかりと関わってきたというのは強いのだな、と感じることがある。ぐいっと頭を突っ込んで渦中にいる分、そこでの経験は濃く、その事業に沿ったスキルも習得できる。そういう経験は、相手方から見るとわかりやすいし、信頼感のあるものになるんだろう。別に週4日だからしっかり関わってないというわけではないのだけれど、どうしてもそこは既存の見方が優位に立つ。なんだかよくわからないものよりも、よく知っているものの方に安心するのは仕方がない人間の原理なのだ。
 ということは、そういう不利な点を頭に置いてことを進めなければならない。ゆるく働いておきながら、そのうちふつーの大企業でふつーに働くんだっ♪とはいかないのが現状ではあるだろう。自分の生きていく道と相談してから選んでみた方がいい。こうやって書くとほんとうに当たり前の話なのだが、なかなかそういうのは見えないもんだと思うのだ。

 週4日や週3日で働ける人が増えるのは、おもしろそうなことだし、ぼくもゆる〜く就職したいクチである。ちょっとおもしろそうなことを好き勝手やる時間とそれなりのお金があれば、経済も活性化するのかもしれないし、ニコ動のコンテンツも充実しそうだw ただ一方で、会社側から見れば、短時間でそれなりに使えて、なんか余裕もありそうな人材はとても使いやすかったりして、派遣労働と同じく、必要なときに必要なだけ、になってしまう可能性もある。研修がないこともある。先を約束されるものではないだろう。
 これからゆるい働き方が一般に認められてくればこういった課題は是正されていくもんだとは思うから、やっぱり一概には言えない。なによりぼく自身は未だに週4日が一番効率がいい(成果があがる)と思っていて、これまで週4日勤務だったことにも後悔していない。だから、賛成か反対かと言われれば、うーん、若干賛成な感じぐらいのもんだ。
 みんな3ヶ月ぐらい試してみたらいいんじゃないかとは思う。業務内容によって事情は変わるけど、一回どんなもんか、やってみっか、ができると自分に合った働き方も見えてくるかもしれない。マネジメント側からみれば大変だろうけど。


 なんにせよ、週5日に縛られる必要はないし、何が仕事で何が遊びだと分けて捉えなきゃならぬなんてルールもないのだ。それなりに考えてみて、こっちがいいなと思えばそっちに行けばいい。週4日勤務で通してきて、ジリジリと就職の可能性が狭まってくるのを感じるのも悪くはないものだよ。ヽ(´ー`)ノ 新しい道はそういうとこから拓けてくるもんだ。



m(_ _)m

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