meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

マイプロとか、そのポイントとかなどの話などなど。

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 なんだかんだで定期的にマイプロの話が出てくるような気がしている今日このごろ。お久しぶりの投稿になりました。kimuraです。最近、再度マイプロ話が出てきましたので、そもそもマイプロとはなんぞや?という話とか、いくつかのポイントを書いておこうという気になりました。
 ただし、わたしがマイプロを司っているわけでもございません。しかも、ちょこちょこと場をもっていたのは、もう3年ほど前になります。そのときの経験からの話です。その点はご了承ください。
 マイプロなるものをやろう、という方に向けて、ちょっとでも参考になれば幸いなのです。m(_ _)m
 

マイプロとはなんぞや?

 マイプロは「マイプロジェクト」の略です。そのまんまですね。ありていに言えば、自分のやりたいことを発表する場、とでも言いましょうか。だいたい20人ぐらいに向けて、自分のプロジェクト、マイプロを発表し、見ていた人からフィードバックをもらう。ただ、それだけの場のことです。
 もちろん、後に述べるように、いくつかの仕掛けがあります。形式がものすごくシンプルなだけに、このいくつかの仕掛けがうまく動作するか否かが、マイプロの成否を大きく左右します。
 

仕掛けその1)発表者がたくさんいる

 できれば、全員が発表するぐらいの勢いが欲しいのがマイプロです。つまり、その場には傍観者がいません。この自分ごと感はすごく大切です。全員の発表が難しくても、なるべく半数以上の発表を目指しておくと場の雰囲気が変わると思います。
 全員が発表者ということは、全員がマイプロジェクトを持つことを意味します。マイプロジェクトは、あくまで「マイ」です。自分が引き受けているブロジェクトです。みんな社長、代表みたいなもんです。こうなると、相手に対しての投げやりな言葉はあまり出ません。
 

仕掛けその2)me編がある

 マイプロジェクトは、単なる企画発表ではありません。プロジェクトの話に入る前に、me編という自分の歴史を語る段階を置いています。これが異常に大事です。なぜなら、プロジェクトはだいたい間違っている、もしくは、ズレているからです。
 企画だけを聞いてもその本人のことはわかりません。「マイ」がなければ、発表者が本当に向こうとしている方角が読み取れないのです。「北極星はどこだ?」という言い方をしていました。この向かうべき方角、北極星を、発表者自身も、それを聞いている人も、一緒になって探すように質疑応答が行われる。これがマイプロのおもしろさのひとつであったと思います。
 もう少し、わかりづらいことを書いておくと、マイプロは「マイ」と「プロジェクト」の一種合成です。この合成によって、導き出される予測づけ方向へと、加速させていくような場です。なので、最初の段階から未来が予想できるとは思えません。
 

仕掛けその3)It's me! を起こす

 発表を聞いていると「あ、それわたしも!」と感じることが出てきます。このことを指して、「It’s me!」と呼んでいました。あなたのマイプロジェクトなのに、なぜだかわたしのマイプロジェクトが紛れ込んでいくような感覚です。
 不思議なことですが、それぞれがプロジェクトを持って何かの行動をしていると、同じようなことが起こります。世にノウハウというものが、業界、業態を越えて存在するのと同様です。福祉の悩みは、金融の悩みに通じるわけです。解決策も同じだったりします。
 この共感性を高めるために、発表者を増やす必要があると言ってもいいかもしれません。しかし、発表者を増やすだけでは足らないこともあります。アナロジカルに考えられるかどうかが勝負です。
 類似性を見つける視点へと導くのは、その場のファシリテーターだったり、コメンテーターだったり、またはその場にいるみんなの役割でしょう。
 

仕掛けその4)Power listening

 うなづく、前のめりになる、聞き出す。思い切り力を入れて聴くような姿勢をこう呼んでいました。これは、聴いているようであり、言っているようなものです。発表者の持つリソースと、自分の持っているリソースをひたすら照合させながら、どこにポイントがあるのかを探りまくっているような様子です。つまりは、発表者を支えたい、発表者から学びたいと強く思って聴くことだと想います。
 これをする人が、場に何人かいると熱が高まります。全員がこれになると、少々暑苦しいのでオススメはしませんが、2〜3人ぐらいいるといい締まり具合になるのではないでしょうか。
 

仕掛けその5)Yes,and

 これはもう、あんまり言うことがありません(笑)。相手のことを否定しないのは言うまでもなく、いきなりそりゃーダメだーとくってかかっておもしろいわけがありませぬ。相手の意見にのっかって、それを発展させていく。その姿勢は大切にもっておきましょう。
 

仕掛けその6)Next step

 どんなに小さくてもいいので、次の一歩を宣言することです。宣言したからやらなくてはならない、と思ってしまうと重荷になるならば、やらなくてもいいからとにかく言う、です。ここがあるとないとでは結果は大きく違ってくるでしょう。
 マイプロをやっていたときに感じていたのは、プロジェクトは全然進んでいないのに、進むべき方向になぜか向かっていく、ということでした。行動を起こして、世界を変えていければ理想的ではあります。でも、そんなに簡単なものじゃあない。自分のモチベーション含め、障害はつきものです。
 それでも、言ってしまうと妙なところから手が伸びてくるものです。これはとても感覚的なことではありますが、スッと横から入り込んできます。そんなときに、あ、こっちだったんだな、と感じて流れに乗るためにも、次を言っておくこと、描いておくことが必要なんじゃないかと、そう感じるのです。
 

仕掛けその7)続ける。

 1回で終わると、やったなぁ、ぐらいになってしまいがちです。続けましょう。3ヶ月に1回とか、半年に1回でもいいから複数回続けることをオススメします。それも同じメンバーで場を持てると、非常にいいです。入れ替わりはあってもOKなので、前回の場を共有できる人をできるだけ入れてください。
 外の目線、新しい人から見てどう見えるかも大切ではありますが、全く違う場として開くと線で追えず、点になってしまいます。変化がわかりません。どんな行動をして、何が変わったのかをみんなで見ていくことが行動するコミュニティづくりにつながります。おもしろいことが起こる生態系をつくるなら、続けるに限ります。
 ちなみに、続けているとme編のネタを変えざるを得なくなります。それがまた、新たな一面を出していくことにつながっておもしろかったりもします。継続は力なり。
 
 
●◯。。。...
 
 予想通りというか、なんというか、書いていたら長くなりました。プロジェクトの立て方についても「何でもプロジェクトと捉えて、ラベリングするとプロジェクトモードで向き合える」とか、そんなことを書いておきたいのですけども、長過ぎるので、一旦ここでやめておきます。そういえば、組織とマイプロって話はどこかに書いたっけな。(;・∀・)
 もし、興味がある方がいたら、聞いてください。わたし程度が考えたことならば、どれだけでもお伝えしますので。あ、時間と体力がある限りで、の話ではございますが。
 
 うん、やっぱりシンプルにし過ぎだな。足らなさ過ぎるので動画を貼っておきます。むしろこれが全てだ。
 

 
 
 
m(_ _)m