meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

2014年のおわりと、2015年のはじまり。


【 2005年の春。powershotで撮った 】

 新年あけましておめでとうございます。2014年の漢字は?と聞かれて「鬱」と即答したわたしも、なんとかかんとか、新しい年を迎えることができました。あたたかく新年を迎えられる。これ以上のことはないのかもしれぬな、などと、妙に悟ったような気分でおります。こんなやつではございますが、どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。

m(_ _)m


●◯。。。...

 さて、改めて2014年を振り返るに、これはもう相当激動な年でありました。毎年激動してるわたしが「激動だ」って言うのだから、以前にも増した激動っぷりなのでした。大きくは前半です。1月から暗澹たる日々を過ごしていたわたしは、2月末にはうつ状態などと言われるまでになったのでした(適応障害とかも言われたけども、未だに、どの診断が正しいのかは知らない)。
 3月、4月と復帰はしたものの、そのいびつさは拭えず。5月には遂に飛び出すことになって、人生がワインディングロードしはじめました。「夏草や 兵どもが 夢のあと」とか言ってみたところで、わたしには追っていた「夢」などもなく、かといって「夏草」からも遠い世界におりました。ついでにいえば、「つわもの」などではなく、単なる「兵」でした。「国破れて山河あり」とつぶやいてみたものの、守るべき「国」など見当たらず、ならばせめて山河の身近にはいってみたいと思ったものでした。いつからか抱いていた、地方都市移住のタイミングが来たのだな、とそのときは楽天的に捉えていたのでした。


●◯。。。...

 そこからの七転八倒ぶりは、まぁ、なかなかわたしらしいというか、あり得ないトロさと、向こう見ずなツッコミの連続でした。5月、6月で体調を整え、7月には就職活動なるものをしてみたものの、いやはや、これが違和感ばかり。何度か書類を提出してみたり、面接に行ってみたりしましたけども、そのうち「移住」がしたいのか、「就職」がしたいのかがわからなくなってしまいます。こりゃ、「就職活動」をしてたらいかんのだな、と気づいたのが秋ごろ。もう、飛び出て半年近くが経っていたのでした。
 そこからは、メインを「移住活動」と名付けて、あーだこーだとトロいながらも試行錯誤を続けております。「移住するんだぞえ!」と移住者の特権を使って、いろんな人と話したり、支援を受けたりして、現在に至るといったところです。

 あ、そうそう。地方移住される方は、「移住するんだぞえ!」パワーは存分に活用していただければよいのではないかと思います。今は、いいか悪いか、地方バーゲンセールみたいなもんですので、どこに行っても「移住者」というレッテルは使えます。もちろん、多分この構造が続けば、「移住してやってんのになんだよコラー!」というクレーマーが現れて、問題化するでしょう。その問題がマスコミに取り上げられて騒がれるまでが「移住者」の賞味期限でしょう。お早めにどうぞ。


●◯。。。...

 また、この移住活動と並行して深まってきたのが「編集」でした。師範代というロールをいただいて、ぐるぐるとした渦に入っていくように、どこか自然に、飲み込まれていきました。体力のなさが思い切り明らかになったり。踏み込みの甘さ、踏ん張りの効かなさ、核となる信念の薄さ、などなどの課題が目の前にどーんと積み上がってあっぷあっぷしたり。よーやっとるなー俺、と半分ぐらいは考えるようにしていますけども、いやはや、なかなか消化しきれない体験を、しれっと経験しているのでしょう。
 こちらも現在進行形の動きなので、まだ総括するには早いですね。区切りがついたら、何か書いてみようとは思っています。

 しかし、この「編集」というキーワードは、なかなかおもしろい時期に出てくるものです。正直、ここまで前の見通せない期間というのは初めてで、あれもないし、これもない。けども、方向性だけなんとなくある。さらに、他者の意志もそこに絡んでくる。なんて状況なのです。ここを切り分けていくのは、変な話、とてもいいリハビリでもあるし、いい編集稽古にもなっているのでしょう。
 もう一度、編集を見直して、その方法で切り拓いていかねばならぬ。そんなときにいつの間にか隣に「編集」が出てくる。まだ全然、うまく使いこなせていません。今も学んで、一歩ずつ、着実に、編集と日常が入り混じってきているような感触があります。

 ん? えらい感覚的な話になってしまいました。ま、説明できないので仕方なし。


●◯。。。...

 気がつけば、2015年です。10年前は大学2回生。見直してみたら、わたしがブログを書き始めたのが、2005年の1月10日でした。いやぁ、びっくり。そんな昔のログが、インターネットのどこかに残っているわけですね(昔のブログは恥ずかしいので晒しません)。

 正直、新しい年がはじまったものの、どうしていいやら見通しなんて全くたっていません。自分で自分にびっくりするぐらいに。どうなってしまうのだろう、という漠然とした不安と心配と、ちょっとした期待と遊び心を胸に、流れてみます。要は、今までと変わらず、ふらふらとするってことですな。
 ちなみに、2005年のわたしのテーマは、

  「そして、努力は報われない」

 だったようです。20歳のテーマにしては、なかなか趣のあるテーマです。努力以外のアプローチをせねばならぬときもある。こうなると思ってなかった2014年から、こうなってもまぁいいやの2015年。自分のテイスト忘れず持ってまいりませう。



m(_ _)m