meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

誰が何をやっているかがきちんとわかるタスク管理ツールとかって、そんなにいいもんなの?

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 facebookでシェアされていたリンクを見てみる。組織のマネジメントツールみたいなのが紹介されている。今、誰がどんなタスクを持っているかがわかる的な機能が載っていて、おお、こういうの便利かもなと思った自分に気づく。いやいや、これはあまりよくない発想だった。そのことを自覚せねばならぬ。

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 タスク管理ツールだとか、マネジメントツールだとか、チームワークをどうのこうのするようなのはわりとたくさんあって、有名ドコロでは、サイボウズとか、チャットワークとかだろうか。それらが悪いってわけじゃないけど、考えてみればスケジュールやらタスクをどしどし管理していくぞという意志に溢れたツールになっていることに気づく。サボれない世の中になったような気もする。(;・∀・)
 特に、イカンのは、どんなタスクがあって、誰がどれぐらい持っているかみたいなのが見える化されてしまったりすることだ。お、ここ何もやってねーじゃん、とわかってしまうと作業を投げ込んでいいってことになってしまう。こういうのは、経験上、危険なことだろうと思っている。なんせ、見えてしまうと居づらくなる。窓際でのーのーと呑気にしてられなくなってしまう。

 みんなそれなりにわかっている通り、それぞれサボっているし、それぞれしっかり仕事をやっている。あんまりばっしりびちっと見られ続けると、疲弊してしまう。新人の頃は、手取り足取り見てもらった方がいいってこともあるけど、それがずーっと続くと、管理する側と管理される側の双方が疲れてくるんじゃないだろうか。ちゃちゃっとITで見える化されると、どっちも困るってこともあるのだ。

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 さらに問題なのは「便利かもな」と思った自分の思考であった。この場合、「便利」というのは、なぜだか知らんが管理者目線である。完全に失敗するパターンだと思った。
 誰にとって便利なのかを考え直した方がいい。管理しようと思う側が、これはいいぞと導入したものを、誰が使うだろうか。便利というのは、使う側の視点でないといかぬ。「こんなんあるでー。こーしたら楽になるでー」と言ったら「おお、これ使えますねー」と返ってくるようなもんじゃないと使われない。導入するときは、楽になる、おもしろくなる、キレイに整頓される、カッコよくなる、ぐらいを目指すのがいい。この視点を忘れていたようだった。

 改めて、自分の思考を見直す。あせってコトをすすめる必要はない。

 

m(_ _)m

 

 

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