meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

肯定感。


 「 社会問題 」って言葉がある。

 今の社会は様々な課題を抱えている、とか。
 問題意識を持って行動すべきだ、とか。

 そういう言葉を聞いていると、あたかも問題だらけの世界に
 いるように思えてきてならない。

 まぁ、実際そうなのかもしれん。


 が、

 僕としては、まぁ豊かで幸せな時代に生きていると思っている。
 こんな身分で何とかやっていけてるのも、この豊かな時代のお陰
 であろう。 

 なんか、今、定年退職を迎える団塊の世代の人の中には、
 「 こんな世の中にしてしまった 」みたいな後悔があるという
 話も聞くんだけど、

 いやいやいやいや、いい世の中じゃないですか。
 暮らすに不自由せず、ニートができるような経済ができたのは、
 明らかに先人たちの功績であって、もっと胸をはって誇って
 欲しいものだ。


 問題解決もいいけど、

 現状を肯定してみるのもいいのでは?  と、よく思っている。



 そんなに無理せず、ありのままの今の姿を受け止める。
 「 ああ、いいじゃないの 」と言えれば、それでいい。



 僕の場合、課題を解決して誰かを救いたいわけじゃない。
 多分、みんなで課題を解決しようとあーだこーだ言ったりやったりする
 ことに楽しさやおもしろさを感じているのであって、

 そう考えると、「 課題のない社会 」ってのは、僕にとって
 何のおもしろみもない世界だったりするのである。

 課題の当事者にとってはとっても失礼なんかもしれんがね。


 ま、メディアが描いているほど、この世界は悪いもんじゃない。 と、思ってます。