meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『一九八四年』「Aであるが、Aでない」を飲み込めるか。

「ま、過去も変えられるんだけどな」と、あのときの社長は言った。社会人になって、初めて勤めた会社でのことだ。なんで、覚えてるのかはわからない。妙なことだなと感じたのだろう。未来は変えられる。それならわかる。でも、過去も変えられるという。どう…

積み上げられない時代の、ひも解き学習

学び方ってのにもいろいろあるなと思いまして。ふと、積み上げ式の勉強が身の周りから消えているなぁ、などと感じたのでした。なんのことはない。体系的な勉強の機会ってのは少ないもんで、特に、大人になると体系的にまとまっていること自体が少ないのです…

『サラバ!』ぼくは自分の足で立っているのだろうか。

小説読書が続いている。小説づいているようで、今はとにかく物語を読みたい気分なのだろう。『サラバ!』はひょんなことから家に来た。借り物だったから、手元にあるうちに読んでしまおうと思った。前半はなかなか進まず、後半になってやっとペースが上がっ…

もぐりがいてこそ、大学だなと思える。

いろいろとしっかりちゃんとしていかなければならない時代の大学だけど、廃れてほしくない文化はあるなと思った。もぐりである。本当なら出られない講義に、なぜか出席しているというのがもぐりである。もちろん単位は出ない。 先生の許可がある場合、ない場…

きっと僕は、同じことを書いていく

過去の記事を移したこともあって、昔書いたブログを読むことが多くなった。古いのは2010年になる。5年前ぐらいかな。だいぶと時間が経ったもんだ。頻度の変化はあれ、なんだかんだでちょっとずつ続いている。継続は力なり。うーん、力はついただろうか…

その場所の感覚。

昔っから、場所の感覚というのがあるなぁ、と思っている。ウソみたいな話だが、これでも大学で地理学を学ぼうと決めたときから同じことを考えていて、要は「その場所にいる」って感触をどうやって扱ったらいいのだろう、と悩み続けているのだと思う。空間へ…