GIS 地図と情報
GISの話って、そういえばまだ書いてない。
つっても、出身の地理学教室はGIS教育が全くといって
いいほどなされていない。GISを使って地図が描けない
まま卒業する学生が後を絶たないのは、嘆かわしいばかりである。
そんな私が言うGISだから、具体的議論などでは全くない。
(そもそも、このブログで具体的っぽい話ができた覚えもない。。。)
ところで、「 GIS 」って聞いて、意味がわかる人は
どれぐらいいるだろうか?
Geographic Information System
の略称で、つまりは地図と情報を結びつけるシステムのことだ。
カーナビとか、Google Map とかもGISの一種だし、
ハザードマップとかの作成にも、GISが使われてたりする。
標高とかのデータを入れて、どこに水が流れるとか分析することが
できたりするのだが、
人文系の地理学生に多い勘違いが、「 GISはお絵かきソフト 」
という認識。 これはマジで改めた方がいいと思う。
( 母校の先生方も含めてw )
twitterでジオタグが話題になったように(なってない?)
「 地図と情報 」という領域はまだまだまだまだ活用
しきれていないし、可能性がある。 いや、ほんとに。
例えば、後輩のアイデアだけど、カーナビとヒヤリハットマップを
連動させれば、交通事故が多い危険な場所を通る前にカーナビで
お知らせすることもできる。
各地のイベント情報を集めておいて、携帯で半径1km以内で
やっているイベントを検索することも可能だし、
どこかで実験をやっていたかと思うが、歴史的建造物などの
任意の地点に行くと携帯にメールが来て、その土地の歴史なんか
の解説を読めるとか。
最近、R25にも載っていた「 foursquare 」なんかも
位置情報を利用したゲーム(?)だ。
【 こういうなんでもない場所が、隠された意味とストーリーを
見せはじめる日も近いのかもしれない 】
そして、ここまで来ると、人文系地理学の研究もGISを用いて
さらなる地平を見ることができるハズなのだ。
さくっと思いついたのが、twitterの発言と位置情報で、
テキスト分析をして、その場所に関する印象・イメージの
広がり方を考察するというもの。
誰かやってないかなぁ?
位置情報がなくても、ハッシュタグとかで抽出すれば、
分析に耐えうるぐらいのデータは取れるハズだし。
膨大なデータ量をどうフィルタリングして、整理するかが
最難関だけど、テキストマイニングとかの手法は
シンクタンクが開発済みではなかったっけ?
これから、GPSがより正確に、手軽になるにつれて、
地図と情報という領域は加速的に発展していくだろう。
人と場所の関係も大きく変わるに違いない。
そう、人と場所の間にも、情報の非対称性は存在していたのだ。