ドラえもんは死んだ。
ドラえもんに代表されるような、
夢のある(というか、もはや妄想っぽい)未来を描いた
漫画ってのが、最近ないような気がしている。
鉄腕アトムとか、ガンダムとか、
そーいうロボットものも、しかり。
「 こんなこといいな♪ できたらいいな♪ 」
って、ドラえもんのオープニングみたいな思考を
しなくなってきてるんじゃないか、と思っている。
技術発展に、過度な夢をみなくなった。 のではないか。
そして、みんな未来の話をしなくなった。
高度経済成長によって、戦後の日本社会は周りのものがどんどん
新しく、どんどんキレイで、どんどん便利になっていった。
そんな時代には、みんなが未来に夢を見たし、もっと言えば
欲を持って臨んでいたように思う。
( 発展と衰退に関しては、前にも書いた )
ただ、バブルから20年。
もう、モノが発展する時代ではなくなってきている。
モノが飽和し、欲がなくなったから発展しなくなったのか、
モノが発展しなくなったから、欲がなくなったのか、
どちらの順番なのかはわかんけど。
私は、
タケコプターや、スモールライトを作ろうって人を知らない。
理系の友達が少ないだけかもしれないが、
おそらく、 ドラえもんは死んだのではなかろうか。
もはや、物質的に明るくて、豊かで、楽しい世の中を期待できないでいる。
とはいえ、新しい未来ビジョンがあるわけでもなく、
迷走を続けているように見える。 社会も、私自身も。