meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

にしあわくらで感じたこと4 役立つ


 2泊3日。
 最後の日は午前に2時間ぐらいかけて振り返りをする。

 ちゃんと振り返りをするのも、にしあわツアーならではなのかもしれない。



 【 牧さんの混ざり具合が自然過ぎておもしろいw 】

 しっかし、今回の振り返りは緊張した。
 びっくりするほどに緊張した。

 ただ感想をまわしてくだけなのに、最初に振り返った
 なっちゃん、ふくちゃんのコメントがよすぎた。
 初めての西粟倉だったというのもあるだろう。

 だが、そんなことよりも、2人のスペックが高過ぎる。

 なっちゃんの、地域の草刈に参加してみたいという意見は自身が
 大学時代に田舎に住んで感じた実体験に基づいた発想。そんなこと
 考えもしなかった。

 ふくちゃんは、さすがにギター持ってライブハウスに出てた
 アーティスト。出てくる言葉がすんごいキレイで響く。


 初回2人のコメントレベルの高さに、5回目の俺が変なこと言えんw
 「 こりゃ、ハードルが高い 」と思って、ハードルを下げる
 ためにも、と思って2人の後をついだ。

 出た第一声は、「 鹿肉うまかった 」である。なんとも情けない(苦笑)


 【 写真はあんまりだが、鹿肉はマジでうまい! 】

 そんで、振り返りながら改めて思ったのが、自分の役立たなさである。

 みんなそれぞれに目的を持ってきているし、多くの場合ちゃんと
 「 立場 」を持っている。専門性というか、ちゃんと仕事に結び
 ついているし、これから力を持って活躍していくんだろうという姿
 も垣間見れる。

 そんな中で、自分は1人、何も起こせずに、立場もなく、ただそこにいる。

 落とせる金もなけりゃ、提供できる労力もなく、みんなを面白がらせる
 アイデアもなく、実行力もない。現地の人ともろくに話せない。
 こんな役立たない人間がここにいていいのだろうかと、心底思うし、
 だからこそ何かできないかと、常にそわそわしているところがある。

 今回、ちょっと変な方法で役立てるようなので、内心ちょっとほっとしている。





 はい。

 ここまで考えてきて、気付いた人もいるだろう。実はこの感情は
 ロジックでは成り立たない。

 なんせ、私はツアー客である。
 格安とはいえ、お金を払っている。

 あれれ?と思うわけだ。
 普通に考えれば、サービスの方向は、

   西粟倉 → 私

 へ流れるはずなのだ。なのに私は、

   私 → 西粟倉

 にならなかったという理由で凹んでいるわけだ。
 全くもって、不思議な現象と言わざるを得ない。


 これは、にしあわツアーのコミュニティが成した現象なのか?

 確かに、私はかめと違って他者比較優位の欲を持っているから、
 みんなが貢献するのを見てて、何かせねば~、と感じたのかも。

 う~ん、そんでも、それだけではしっくりこんなぁ。

 たぶん、役立たないと楽しくないって思ってるのではなかろうか。

 自分が。

 みんなプロジェクトを持ってるから、表面的でない深いところに
 向かっていける。 うん。 そういうところが、自分にはないような。。。

 詰まるところ、旅行先でも、戻っても、ただたださまよっているのだ。




 そんなこんなで、やたら緊張した振り返りは、まとまらない言葉を
 ぐだぐだ話して終わりになってしまった。何かの視点を残して
 いけただろうか。




 なぜ、お客なのに頑張りたがるのか。

 これからもしっかりと見つめてみたい疑問だな。