都市だとか、田舎だとか。特に意味ないんじゃないの?
何が都市で、何が田舎なのか。
どこまでが都市域と言えるのか。
これは地理学でも語られる問題である。
どこまでを都市と感じ、どこまでを田舎と感じるかを明らかにすることで、
都市的要因、田舎的要因を探るというのは、確かに地の理解には役立つもの
であろう。
ただ、この2項の本質的な違いは何なのか、と問われると、どうだろうか?
この問いは確か、今年度1回目のSF研にてふと降りてきたもので、
つまりは、そのとき僕は都市も田舎もそう変わらんのではないかと感じたのである。
こんなことを言うと、田舎賛美な最近の風潮から「 え~~~ 」って不満の
声が聞こえてきそうではあるが、なんとなくそう感じてしまったのだから
どうしようもない。
ちなみに、@tamachangg は、「 人間の意図によって環境が作られているか、
そうでないか 」的なことを言ってた。( ごめん、うろ覚え。。。 )
人口密集度など、なんだので区別する地理学的手法より、よっぽど自然で
よっぽど納得のいくもんだな、と思う。やっぱ世界の見方がすげぇな。
そんでもって、「 それ以外に違いはないんじゃないか 」とも。
なんかすごい人にそう言われると、そのまま信じてしまうのは私の悪いくせ
ではあるが、経験的にも、この意見には同意する。
過去の話で言えば、三重( 田舎 )にいたときは、前回エントリーのごとく
苦しみまくっていたわけだし、最も生き生きしてた京都は都市である。
( 京都を田舎と言う人もいるにはいるが )
田舎にあってもどうやら親父にはコミュニティらしきものを持っている気配が
なかったし、都市でも私はコミュニティに恵まれていた。どこにあろうと人間が
関係することは変わらないし、田舎だからいい関係があるわけでも、都会だから
みんな冷淡なわけでもない。
自然が沢山あるかないかぐらいの違いで、実は実は、それってそんなに
人間の根幹を脅かすような要素じゃないんでないのか?
都市で病んだからって、田舎に行けばそれが治るもんでもなかろうと、
正直なところ、思う。田舎だって孤独なところだ。
都市と田舎という構図に紛れ込んで、都会を否定する必要はない。
むしろ、もっとしっかり考えなければいけないのは、それぞれの場所、
それぞれの空間の特色であったり、文脈なのではなかろうか?
自然が好きな人は田舎に行った方がいいし、そこで元気にやってくために
職を作ってがんばってみて、楽しんで、、、それでいいと思う。
ただ、もっと都市の田舎性にも目を向けて観察してもいいんじゃなかろうか?
東京に行ったときに感じたんだけど、東京ほどコミュニティビジネスっぽい
ものが多いところもないんでないかい?
2項対立的構図って、一方へのポジティブな意見が、他方へのネガティブな
意見になるから、あんまり好きでないんだよなぁ。「 田舎っていいよね! 」
って言説で無意識に、むやみに都市を貶めることもないかなぁ、と思う。