今にしても、余白の多いプログラムだったと思う。なんせ幹事が僕だから仕方がないと言えば、仕方がない。2日目の午前は完全にフリータイムだった。こんなに田舎で、連れられて行って2日目で、一体何ができるというのだろう? よくやったもんだ。
もうはなっから「 普通のツアーではない 」ってことを伝え続けていたように思う。プログラムはあるけど、余白も多い。だから、それぞれが思うように動いて、思うように楽しまなければ、満足度は低くなってしまう。幹事の責任放棄甚だしい。持ち物やプログラムの確認は、参加者側から聞かれてやっと答えるような、そんな頼りなさであった。それでよかったと、僕自身は思う。
余白は、人が入り込むスペース。自分で創り上げるスペースだろう。
【 朝もゆっくり目。でも、朝食の時間があるから、ちゃんと起こします 】
フリータイムに入ったときは、やっぱり、みんな漂っていた。何をしていいやらわからず、提示されたメニューはどれも魅力的で選べず。西粟倉常連は例外だったけど。@manaminseijin は、地元のおっちゃんの木工ワークショップに、子供に混ざってなぜか参加してたしw
正直「 あー、このメンバーでもこうなっちゃうんだ 」と思った。なんにもない田舎で、どう過ごしていいかわからないのだ。
ふわふわとした時間が流れて、さすがにちょっと焦った。ただ、あちこち見回っていると、少しずつ漂着していくように、自分の位置を持ちはじめていってたようだった。
【 自然発生的に、ちょこっと語らう場ができたりする 】
最終的には @ponsaka 頼りで、多くは原生林へ。その他は散歩に行ったり、しゃべっていたり。僕はというと、ゆっくり話した後は、独りで川に降りて楽しんでいたw
フリータイムにするには、もっと工夫が必要だったのだろうか?とも思う。けれど、あのときに「 じゃあ、川に行こう! 」なんて声をかけたくもなかった。おそらく、みんなが「 なびく 」からだ。せっかくのフリータイムにみんな一緒なんて、気味が悪い、ってのは、僕の個人的な趣味ですねwww
戸惑いを起こしてしまった面もあれども、フリータイムは設けていてよかったと思う。というか、その時間を作らざるを得なかったのかもしれない。今回のツアーに関して、僕は参加者と西粟倉との関係を提示できなかったからだ。だから、ぐっと突き放すしかなかった。まさしく責任放棄だw あとは、任したよ、と。各自で創ってね、と。
最後の振り返りで、「 プログラムが全くないツアーがあってもいいと思う 」って意見も出たのだから、まぁまぁ、フリータイムも好印象で受け入れられたんではなかろうか? 何もせずに、ぶん投げ過ぎなのは、いつも通り。この設計と放棄のバランスが、職人芸なんだろうなぁ。みんなが生産的消費者となる余白の取り方。これがなかなか真似できないところです。( って、誰の真似してるのかも、わかんないけどw )
ものがたりの余白 エンデが最後に話したこと (岩波現代文庫)
- 作者: ミヒャエル・エンデ,田村都志夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/11/13
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (18件) を見る