2年ぐらい前に梅シロップを炭酸水で割った梅ジュースの美味しさに目覚めてから、梅仕事が年中行事のひとつになった。今年は長距離の引っ越しもあってドタバタしたが、それでもなんとか梅仕事をしようとして、引っ越してスグにスーパーに走り込み、いやいや、スーパーで揃えたものでやるのもなぁ、ってことで養老の道の駅で見つけた梅をもういっちょ仕込み、そうこうしているうちに友達から海士町産の梅が届いたからおりゃーっと勢いで3つの梅シロップができあがった。
左から、島根県海士町産梅プラス中日本氷糖、岐阜県養老産梅プラス養老の水でつくった氷砂糖(氷砂糖も道の駅で見つけた)、和歌山県産梅プラス中日本氷糖である。養老の梅は途中で発酵してしまったので、一回梅を取り出してから火を通した。濁っているのは発酵しちゃった関係だと思われる。一番右のシロップが減っているのは、既にそれなりに飲んだからだ。
3つ作った。3つ作ったからには、飲み比べたくなる。それが人情である。本日、遂に飲み比べを決行した。
●◯。。。...
当たり前のことだけれど、どれもウマい。そしてまた当たり前のことだけれど、それぞれに個性があって、それがよい。スーパーで買ってきた和歌山県産はプレーンで安定したアベレージヒッターだ。ふむふむ、これこれ、といった定番の味を提供してくれている。少し発酵気味の養老産は酸味があってとても爽やかな仕上がりになった。梅シロップづくり的には発酵は失敗だけれど、これはこれでいい。変化球を投げたのは、海士町産だ。香りが違う。土の匂いというか、おばあちゃん家感がある。クセがあって、ハマりそうな味になった。
三者三様。実が熟していたかどうか、ホワイトリカーを使ったか、酢を使ったか。つくり方もタイミングも違うから、実験にもなっていないけど、楽しいからそれでいいのである。美味しいからそれでいいのである。美味しいは正義なのだ。
●◯。。。...
これで、この夏は躊躇せずに梅ジュースを楽しめる。こんだけ作れば、十分、残暑が終わるまでもつだろう。
m(_ _)m