meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

隠岐で撮ってきた写真たち。

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 野暮用(?)にて隠岐に行ってきました。自由になる時間は少ないかなぁ、と思っていたのですが、船が出るまでの待ち時間が3時間とかあったりして、それなりに写真が撮れました。と、いっても、PENTAX K-5 に FA limited 77mm のみというとりあえずつっこんどけ装備です。なぜ広角を持っていかなかったし。

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 伊丹から飛んで、隠岐空港へ。まずは隠岐の島町の港周辺を歩いて散策しました。この辺はカッパ押しらしい。

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 京見屋分店の周りに設置されているカエルとかカッパとか。とてもかわいい。欲しくなるのですが、売り物ではないみたいです。残念。

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  海辺の町らしい風景。各家1つずつ船を持ってるのかなぁ、ってぐらいに船が並ぶ。

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 細い道が多いから。

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 こんな感じでした。なるほどなっとく、ロジ注意。

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 西ノ島まで来た頃にはもう日が暮れていました。ここまで来るとかなり秘境感があります。宿までたどり着けるのかどうかが心配になるぐらい。西ノ島には2泊しました。

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 朝、時間ができたときに行った西ノ島の摩天崖。切り立った崖の上なのですが、もちろん崖は足元にあるわけで。摩天崖からは崖が見えませぬ。なので、上の写真は摩天崖の隣の崖です。

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 摩天崖から見下ろした海。水が透明なもんで、底が見えます。崖の高さは257mらしいです。257m先の海を撮って、こんな感じってことか。

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 ここまで複雑な海岸は見たことないです。さすが火山で出来た地形。

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 ぽつぽつと見えているのは放牧されている馬です。牛もかなりいました。道路を歩いている牛もいます。運転がちょっと怖かった。

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 船は観光船かなぁ。

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 岩がめちゃくちゃゴツゴツしてますよね。溶岩が固まったもの、なのか。

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 日本じゃないみたいな風景でした。

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 知夫にも渡ったけど、雨が降っていたのもあってあんまり撮れず。人口600人程度の島だとか。道端にキレイなあじさいが咲いてました。

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 コチラも知夫。港にいたバッタです。中望遠なので、こんなのが多い。広角は携帯で撮ってました。

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 いろいろと一段落ついて時間が空いた日に、宿泊していた中ノ島から再度西ノ島へ。絶景を見るには観光船じゃ!という勢いで観光船に飛び乗りました。

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 東国賀海岸、だったかなぁ。こういうアーチとか洞窟がたくさんあります。

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 船の中から撮ってます。窓を開けてもいいと知ったのは、観光船中盤以降でした。デッキに出てもよいと知ったのは、観光船ラストの山場を越えたあとでした。。。先に言ってよー。

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 漁師さんっぽい船ですが。

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 こんな感じです。だいたい垂直。

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 すんごい切り立ってる。

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 船は洞窟の中とかにも入ってくれます(波が高いと入れない)。洞窟の壁にごつんとぶつかりながらの航行は迫力満点です。

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 観音様に見える岩、だったかな。いろんな見立てがありました。

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 魚をとってるらしき鳥。目が悪いのでそんなに見つけられませんでしたが。

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 ざっぱーん。

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 デッキから後ろをみるとこんな感じ。とっても気持ちがいい。

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 摩天崖を船から見たの図です。あんなに高いところにいたのかと。

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 もうなんか海の色がすごい。

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 白い岩と黒い岩のコントラスト。成分が違うんだろうけど、詳しいことまではわからない。知識があればもっと楽しいんだろうなぁ。

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 観光船を降りて、港へ。このイカのマークが気になった。

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 内航船いそかぜで、海士町がある中ノ島に戻ります。内航船は1回300円。さすがにリーズナブルな料金設定になってました。

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 中ノ島にあった穴がハートに見える岩。明屋海岸だったかな。レンタサイクルを借りてむやみに走って、たどり着いた先がここでした。電動自転車の偉大さを思い知りました。

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 足元にはカニ

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 海士町の風景。写真で見ると漁師町っぽいですが、実際にはかなり内陸のような景色に出会えます。水田があって、山があって、日本のどこにでもある田舎のような風景です。湿度は高いけどね。

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 最後の夜は友達に握ってもらったお寿司で。おいしかった。写真は撮ってませんが、食事はほとんど海鮮づくしで、まぁ、味は言わなくても伝わりますよね。たぶん、太って帰ってきたと、思います。運動して筋肉にかえなきゃ。

 

 

 

m(_ _)m

 

 

山陰絶景

山陰絶景

 

 

島根を離れる、前日に。

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 珈琲館に来ました。やることはまだまだたくさんあるけれど、ひとまずそれはおいておいて、エスケープです。もう、おそらくは最後だから、時間をとってゆったりと書く時間をとっておきたかったのです。明日はずっとドッタンバッタン梱包だとか退去の立会いだとかでテンテコマイでしょう。
 ふぅ、とひと息。この珈琲館にもお世話になりました。平日に休みがあるときで、ちょっと贅沢気分を味わいたいときには、ここに来ていました。みんなが仕事をしている時間の優雅なティータイムに漂う背徳感はたまりません。ゲスですね。京店店午後のセットメニューは大変に豪勢です。ケーキにコーヒーに、サンドウィッチと焼き菓子とアイスクリームもついてきます。お腹いっぱいになります。ほんとに、豊かです。

●◯。。。...

 なにか書こう書こうと思って、書かねば書かねばと思って、書いては消して、書いては消して、このタイミングになってしまいました。3年前の2月に来た松江を離れます。当然のように、定年まで住むかなと思っていた島根を離れます。半年前まで、想像もしていないことでしたが、そうなりました。
 飽きたわけでも、嫌いになったわけでもありません。ふらりと流れ着いた地ながら、わたしはわたしなりに、この土地が気に入っています。西に宍道湖、東に中海、北に島根半島があって、そこを越えれば日本海と、ついでに原発もある。南にはポコポコとした中国山地が広がっていて、雲南や奥出雲。おろちループ手前に売っている舞茸とエリンギは絶品ですし、奥出雲酒造の甘酒は忘れられず、冬場は毎週温泉に浸かっていたりもしました。
 湖や川や山があることが、わたしにとってとても大切なのだということが改めてわかりました。土地に特徴があって、それが目印になって、頭の中に地図ができあがっていく。頭の中の地図は、わたしの安心とか安定につながっていきます。ここにいるのだな、とわかるからなのかもしれません。これがタワーや通りばかりでは、なかなかうまくいかないってのも妙なものです。単に自然が好きなのか。最近は、自分がインドア派なのか、アウトドア派なのかもわからなくなりました。野菜が好きになりました。

●◯。。。...

 いろんなことが重なって、選択がたくさん連なって、話して、納得して選んだら、こうなりました。年末に大家さんからの通知があり、家を出ないといけなくなったこと。仕事の任期が迫っていたこと。職を求めて外に応募して、繁忙期に無理やり東京に出たこと。完全に諦めていた任期の更新が突如目の前に現れたこと。その話を聞いた次の日に、東京の会社から内定が出たこと。
 島根に残る、東京に行く。タイミングがズレて、ズレて、最終的に2つの選択肢を2つとも断ることになってしまった。最後に残ったのは、自然が近くにあるところで、こういう暮らしを続けていきたいという意志でした。それを、なるべく長く、一旦離れても「また戻ってくるよ」と言える場所で営みたいと思った。
 だから、岐阜に行くことにしました。
 田舎とは言いづらいかもしれないけど、それなりに落ち着いた場所にアパートがあります。家賃も高くなったし、通勤時間も長くなるけど、まぁ、なんとかなるでしょう。プランターで少しぐらいは野菜が育てられる場所です。日当たりは今よりずいぶんよくなります。とりあえずバジルとミニトマトを植えたいなぁ。

●◯。。。...

 移住が定住にならなかったことについては、なんだかとても申し訳がない。仕事に残れなかったことについても、同じくです。残って欲しいと何度も言われました。完全にタイミングの問題でした。そして、外に出るか、という気持ちを起こしてしまった、そのきっかけができてしまったことが、大いに影響しました。
 100%完璧にマッチする仕事なんてそうそうないように、不満がない地域に出会えることなんてめったにありません。出よう、となったら、出る理由に困ることもない。どんどんブレーキは踏みづらくなっていく。だからたぶん、きっかけをつくってしまわないことです。わたしの場合も、任期がなければ島根に残っていた可能性は高い。もし、定住支援に関わる方が読まれているならば、そのことは意識してもらえるといいなぁ、と思います。外へ出る流れをつくらなければ、わざわざ移住してきた地域から出ようとは思いません。引っ越しだって大変ですし。

●◯。。。...

 それにしても、ほんとに、いい人に恵まれて、暮らすことができました。仕事の人にも送別会を開いてもらったりもして、感謝々々です。気持ちのいい人たちに、たくさんお会いすることができました。
 おいしい食べ物があり、キレイな景色があり、文化が深くて、大切に愛されている。ここは本当に豊かな土地です。給料水準は低くて、日照時間は短くて、冬は洗濯物が全く乾かず、灯油代がかかるし、カビが生えるけど、けど、それでも、ここは豊かです。
 また、遊びに来ようと思う。気持ちのいい季節を狙って。
 ありがとうございました。

 

m(_ _)m

 

 

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

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