「絶対昔はこんなに暑くなかったって〜」という会話をしていたので、気になってしまいました。なんとなく蘇ってくるのは少年時代のわたくしです。あの頃はここまで暑くなかったような、そうでないような。今ほど暑くなかったといえばそうだろうと思うし、いやいや、昔も暑かったと言われれば、なんとなくそれにも頷いてしまいます。なんだかとっても曖昧なのです。
こういうときはデータに頼るに限ります。ってことで、気象庁のホームページに行って、過去の気温データを拾ってきました。各都市の気象データが揃っているので、このページを探検するとなかなか楽しいですよ。
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とりあえず島根県は松江市のデータ(1940年〜2014年)を使って、検証してみます。ホントに日本は暑くなったのかどうか。まずは最高気温の推移を見てみましょう。
うーん、高くなったような、そうでないようなですね。1990年と1995年の間あたりの急激な動きが目立ちますけども、そういうのが知りたいんじゃない。全体の流れが欲しいのです。データの数が多くて、あんまりいいグラフになっていないようですね。ならば、と思って次につくったのは5年ごとに平均値を出して、その推移を追ったグラフです。こちらで見ると、どうでしょうか。
おお、ならされました。大体1度ぐらい上昇した感じです。意外と平坦でもあります。どうやら最高気温そのものは、大きくは上がっていないようです。でも、平均して1度ってのは、実は結構な上り幅なのかもしれませんな。その辺は専門家でもないので、なんとも言えません。
さてさて、じゃあ昔は暑くなかったとは言うけども、実のところは暑くなっていない、ということでしょうか。え〜、それはそれでしっくりきません。連日猛暑とか、体温以上の暑さとか、なんだとか言われていますし、上がってるんじゃないの?と疑いたくもなります。1度程度の上がり幅とは信じがたいような気もするのです。
湿度が関係するんじゃないの〜?とか、そんな批判的な心持ちでデータを眺めていたところ、ここじゃないかと思うところがありました。最低気温が25度以上になった日数です。つまりは、熱帯夜がどれぐらいあったか、ですね。これの伸び率が半端じゃないのではないかと気付いて、グラフ化してみました。これも5年ごとに平均してあります。こんな感じです。
1990年代あたりからがっつんがっつん上がってますね。もともとの数が少ないので、その分伸び率が高いということもあるかと思います。それにしても、これは伸び調子。ぐいぐいきてます。暑いわけだ。こうなったらもうついでです。真夏日の日数もみてみましょう。
こっちはあんまり迫力はありませんね。でも、数としては伸び調子でしょう。というか、ここ5年平均では、真夏日の数が60日に近くなっているのが衝撃的です。約2ヶ月真夏。ひゃー、長くなったもんだ。ま、とはいえ、昔も1ヶ月半は真夏日だったようですが。(;・∀・)
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こうやってみてみると、どうやらわたしが生まれたぐらいの時期から「暑い日」が増えているようです。温暖化どうこうもあるかもしれませんが、80年代は不思議と涼しかったみたいですね。ちょうどそのときに生まれたから、わたしの成長とともに、暑くなってきたと言うこともできるかもしれません。そりゃあ「昔はこんなに暑くなかった」です。右肩上がりですもん。
ひっさしぶりにMacのエクセル使ってグラフつくりました。どんだけ暇やねん。そして、暑くなってきてるのだ〜、という傾向を知ったところで、涼しくなるわけでもありませぬ。人間って妙な生き物で、あっつーいときに、ついつい現在の気温なんかを調べちゃったりする。調べてやっぱり暑いんだと納得はできるけども、暑さは変わらないのです。いやぁ、無駄な時間を過ごしましたな。ヽ(´ー`)ノ
でも、ま、なんとなく、ほぉー、そーかそーか、と思えたのでよしとします。今日も熱帯夜でしょう。だけど、松江に来てからは、思った以上に涼しく過ごせております。最近は日が落ちるとぐいぐい涼しさが増します。ありがたや、ありがたや〜。
m(_ _)m