meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

頭がいい人って、どんな人かと言われたら。

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 頭がいい人の特徴あげてけ、的なスレが立っていたらしく、スマートニュースのまとめサイト経由でちら見した。なんというか、遠回りな見方をしているようであって、実際、最初のスレッドの情報が、まとめサイトに収集されて、スマートニュースに取り上げられて、それぞれの通過地点で少しずつマージンを取られているのだろうと思うと、少々切なくもある。ネットもいつの間にか「産直」じゃなくなってきてるのだ。

●◯。。。...

 ともあれ、頭がいい人ってのが話題にあがっていたのだった。そこには「物事をいろんな立ち位置から見られる人」なんて意見があったりして、なるほどなー、などと流し読んでいた。つまりは、暇つぶしである。
 暇つぶしついでに、自分ならどう答えるかと問いかけてみる。すると、頭の奥の方から「意見を変えられる人じゃないか」という声が聞こえてきた。どうやら今は、そういう必要性を感じているらしい。自分の意見に固執する人たち、自らの正しさを強く押し出さなければならない人たちが徐々に陥っていく性質に、少し辟易しているのかもしれない。

●◯。。。...

 頭がいい人の定義は、時代によっても、年代によっても変わってくる。それを踏まえた上で言うならば、やっぱり今は「意見を変えられる人」が凄いと思う。それは何もコロコロとあちこち転がる人ではなくて、自分の誤りをきちんと認識できる人だ。1+1が2だと信じきっている中で、実際に3になる例を見せられたら、その信仰を疑うことができる人だ。その事実を見ないようにするのではなく。
 相手の論理を聞いて、理があると思えば「なるほど」と言える。それは当たり前のことかもしれないけれど、この歳になると、なのか、その大切さが身にしみてくるようになった。
 いつの間にか、自分は自分文化に囲まれていて、その中で最適化された生活を営んでいる。この年齢で言うのもなんだが、頭は徐々にかたくなっていくようにつくられている気がする。わたしもだいぶかたくなってしまっている。意識して、トレーニングしていかねばなるまい。身体は健康ブームの真っ只中だというのに、思考の健康性はあまり論じられていないようにも、思う。

 

m(_ _)m

 

 

 

DEDEkit デデキット 考え方のワークショップ 01 【 一刀切り問題 】 佐藤雅彦+木村稔

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