meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

自分の仕事を考える3日間。 その1


 1月の3連休は、去年と変わらず奈良へ。
 「自分の仕事を考える3日間」に、去年と変わらず2日間だけ
 参加してきました。


【 奈良県立図書館のWebサイトから 】

 私が参加したのは、

  山本ふみこ さん  途中から
  中村好文  さん
  皆川 明  さん  途中から
  伊藤ガビン さん

 の合計4名。去年もそうだったけど、歯抜けな感じになってしまったのは、
 ちょっと惜しい。京都を拠点にしていると、行き帰りの時間がけっこう響く
 んだよなぁ。そして、参加している人はわかるけど、そうとう体力の必要な
 イベントでもある(笑)

 3日間やりきった達成感を1度味わってもみたかったな。

 今、いろいろとまとめ中なのだが、例によって消化に時間をかけていると
 いつまで経っても消化中になってしまうので、全体の印象やら、感じたこと
 をバラバラに書いておく。 読みづらくなってしまうのは、ご勘弁。



 まずは、クライマックス。

 「 楽 し か っ た 」

 西村さんのあの言葉。すごく、すごく、感動した。この3年間、奈良県
 図書館の担当者(たしか、いぬいさん)の大きな器の中で、本気で遊び通
 した感慨が、滲み出るような言葉だった。

 「 継続が目的になっちゃいけないし、僕も次に行きたいから 」

 と、これほどのイベントを3年間で終わらせる。2年間、歯抜け参加の僕
 でさえ淋しい。でも、あの「 楽しかった 」を聞いたとき、ああ、これで
 卒業なのだ、と思った。西村さんと同じく、参加者もこのイベントを楽しみ
 きった。そして、次のステージに向かうのだとおもった。


 このイベントは、「 フェス 」だ。と、東京仕事百貨のスタッフさんから
 聞いた。フォーラムじゃない。野外音楽フェスタに近い。今年の東京仕事
 百貨のブースは、なかった。その代わり、会場のはしっこに「 ゲル 」が
 あった。


【 モンゴルで使われてるアレね 】

 去年の反省は、働くことについて人の話を聞き、考え、話している参加者に
 対して、ブースでも仕事を紹介して話してしまったことらしい。今年はこの
 ゲルの中で、ゆっくりと休んでください、とのこと。

 確かに、フェスには休憩所も必要である。会場の中にあって、会場から切り
 話された空間は、いわゆる飲み会会場の廊下のようなもので。まったりと話
 して、ゆったりと休む。外のざわめきを聞きながら。


 去年も思ったのだが、こうやってゲルに入ったり、外に休みに行ったりして
 いるのに、席に置いてある荷物はなくならない。盗難がないのかなぁと心配
 になるぐらいが、ないんだろうなぁ。会場の雰囲気は、西村さんがつくった
 「 あたたかい場 」で包まれているんだろう。


 半分は西村さんの場に触れに、半分は去年出会った友達に会いに行った。
 ある意味の同窓会でもある。このイベントでつながった人は意外に多い。
 そして、おもしろいのは、名古屋から行って、名古屋の人と知り合って
 帰ってくることだ。最寄り駅から徒歩20分。ある意味、こんな辺鄙な
 ところに来る人なんだから、相当の濃度で集まっているのだ。

 ほんでもって、会場では友達の友達が友達だったが、結構あちこちで起こって
 いる。だいたい300名定員で、ほぼ満席。3日間通して参加すると1割の30
 人ぐらいとお話することになる。3年間通してきている方が会場に1割ぐらいは
 いるとすると、あのとき会ったあの人がたくさんできてくる。否応無しに会場
 の一体感は醸成されてしまう。


 その一体感が生み出すある種の集団心理だろうか?ゲストスピーカーから
 引き出される言葉の重みや意味の違いには、帰ってから気づく。例えば中村
 好文さんの言葉。(というか、シャーロックホームズの言葉)

 「 仕事 の報酬は 仕事 」

 めちゃくちゃ共感したのに、改めて言葉だけを眺めてみるとなんと使い古された
 言葉であることか。。。 上司に言われたら単なるイヤミでしかなかろう。

 言葉がちゃんと文脈に乗って聞こえてきたからだろう。中村さんのこの言葉は
 ものすごい納得感をもたらした。この言葉をメモって帰った人は多いはずだ。
 私自身にとっても、このイベントで一番参考になった言葉だったかもしれない。




 奈良での3年間。
 最後のフェスの、なんか1ページ。

 少しずつ、まとめて行く予定です、、、と、宣言しておこう。