そんなに勉強家じゃないのに、こんなことを書くのもどうかと思いますが。
学習には複利効果がある。と、思ってます。もしかしたら、これはあんまり意識されてないかもしれません。でも、これって結構大切で。なんだかんだ言って、仕事してれば勉強の連続なのです。あれやこれやと覚えることも多いし、慣れなきゃならないものもある。うかうかしてたら新しい技術も出てきます。流行り廃りもあるでしょう。
だから、今、何を知っているか、持っているか、よりも、どれぐらいの吸収効率があるか、の方が重視される。そんな世の中なのかもなぁ、なんて、今の職場で周りを見ていても感じます。
ちょいちょい若手の不器用さも目について、いよいよオジサン化してきました。まったく悲しいことですな。でも、わりと冷静な目で見て、若手よりもオジサンの方が吸収効率がいいと見えてしまうのは、どうしたことか。
●◯。。。...
吸収効率ってのは、いわば経験です。ある程度の経験量がないと、吸収も何もあったもんじゃありません。白紙ってのは、なんにもとっかかりがない状態のことです。とっかかりがないんだから、やみくもになってしまいます。そりゃあ、効率が悪くなる。
何を学ぶにしても、経験がベースになるってことは覚えといた方がいいでしょう。自分が覚えてきたこと、知ってることが基盤で、そこから派生して世界が広がっていく。その派生のさせ方ってのも、比喩とか芋づるとかいろいろあると思うんですけども、まぁ、大概の場合は、新たなフィールドを得ていくって、そんな感覚です。当然ながら、土台が広かったり、深かったりする人の方が、吸収効率は高くなります。
ぼくは学歴信者じゃないんですけど、こういう学習効率には学歴面が如実にあらわれるんだなぁ、とは思っています。もちろん、学歴なんかひっくり返ってる例は多々あります。それでも、「勉強してきたこと」に比例して、学習効率は上がります。さらに言えば、それは「複利効果」的にあらわれてきます。
つまり、知ってる人はさらに効率よく知ることができて、知らない人はなかなか知識を得られない状況が生まれるってことです。おそろしいことに。
●◯。。。...
学習は複利なんです。しかも分野を問わず、複利的に動きます。すんごい単純な例で言えば、例えば、ぼくがデータベースの勉強をするとして、出てくる英単語の意味を知ってるか知ってないかで、そりゃあ理解の仕方は変わるわけです。英語の資料にあたれるかどうかでも、事情は変わります。どうでもいいけどDB2のドキュメントって、日本語より英語の方がわかりやすくないっすかね。
ロジックの組み立て方や、追っかけ方も、その素養は数学で養ってきたものです。それに慣れていれば早く理解できるし、慣れてなければ時間がかかる。そういうもんだと思った方がいいと思うんです。それって、トレーニング量なんです。才能を否定はしませんが、大部分が過去から積み上がったトレーニング量です。
地頭がいいとか悪いとか言う前に、勉強した方がいいです。効率がいい勉強方法を探す前に、いろんなこと勉強してみた方がいいです。そういう意味で、ある程度頑張って勉強する時期を持っておけてよかったのかもなぁ、と思ったりしてます。
m(_ _)m