meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

コロナにかかった。思ったよりきつかった。

 コロナにかかった。って、書くと妙な感じだ。コロナになった。これもちょっと違う気がする。コロナに罹患した。これが正しいのだろうけど、かたっくるしい。ともかく、コロナにかかった。こんなに苦しいもんだとは思ってなかった。

●◯。。。...

 月曜日から調子が悪かった。どことなく熱っぽく、節々が痛い。トレーニングのせいかなぁ、なんて考えながら、それでも何か腑に落ちず、残業を断って早々に帰宅した。体温は37.4度だった。早く寝てしまえば、明日の朝には戻ってるだろうと考えていた。
 ところが熱は下がらなかった。火曜の朝も、変わらず37.4度。無理をすれば出勤できるギリギリのラインではあった。無理する理由もなかったので、1日寝て治せばいいやと、職場に連絡した。きっとどっかで貰っては来てるだろうから、検査は受けたくなかった。ただの風邪で終わらせるために、火曜日は市販薬で過ごした。昼には買い出しできるぐらいになっていた。甘かった。
 その日の夜から急激に体温が上がった。39.4度。ちょっと耐えられない。布団にくるまったが、汗が出ない。汗なし乾式サウナに入ってるみたいだった。保冷剤で頭を冷やしてもらって、無理やり寝た。きつかった。

●◯。。。...

 水曜朝の体温は38.7度だった。ほぼ下がらない。喉も痛くなってきた。とりいそぎ解熱剤を飲んで、落ち着く。さすがにクリニックに行くしかない。家族にも迷惑をかける選択肢だったけど、もうどうしようもない。開院を待って、近所の内科に電話をかけた。
 指示に従い駐車場で待って、検査を受けた。コロナとインフル、両方の検査ができるとのことで、たぶん抗原検査ってやつだろう。患者が多いみたいで30分ぐらい車で待った。結果はあっさり、コロナ陽性。幸いなことに、インフルは陰性だった。お医者さんには、これから喉いたくなるよー、と言われた。既に痛かった。
 薬も車で受け取り、そこから隔離生活となった。何もすることがない。コロナになったら何やろうか、なんて長期休みの妄想をしていた時期もあったが、実際なってみると「何かやろう」って身体じゃない。休むしかない。
 その日の夜には喉の痛みがピークを迎えた。これも相当に辛いもので、文字通り、喉が焼けるようだった。初めて見るような茶色い痰を吐いて、恐ろしくなった。喉が痛過ぎて夜中に飛び起きた。こんなに痛けりゃ味覚もおかしくなるだろうと思った。
 こうなると、薬局で貰ったトローチはとっても貴重だ。使い過ぎないように、慎重に消費していった。はちみつ、生姜、金柑など、家にあるもので何とかやりくりした。振り返ってみると、どれもそれなりに効いていたように思う。

●◯。。。...

 木曜になって、初めてそれなりに寝られた。それでも体温は高いままで、37度後半をキープしていた。節々は引き続き痛いままである。とんぷく用に貰ったカロナールも順調に減っていった。2~3日で軽快する、とかどこかで見たような気がして、不安だった。長くなってくると、コロナ後遺症って単語も目につくようになった。何とかいい方法はないかと、鼻うがいもはじめた。木曜から金曜にかけては、かなり足掻いていた。率直に言って、怖かった。
 ちょっと動ける感じになったのは、土曜だった。相変わらず喉は痛かったけど、少しずつ回復している実感があった。体温はやっと、36度台に戻った。解熱剤を使った後に測ったものだったけど、正直嬉しかった。日曜からは、解熱剤なしで36度台をキープできている。本当にありがたい。
 喉の痛みはまだ残っているが、回復基調ではある。のど飴やトローチにはお世話になり続けている。しんどさはある。かからない方がいいなぁ、と思う。

●◯。。。...

 長かったのかどうかはわからない。平均して1週間程は風邪症状が続く、って話もどこかで見かけた。ただ、体感的にはとても長かった。熱の後に喉が続くのもやめて欲しかった。その後、鼻水が出はじめたり、ちょっとお腹をくだしはじめたりするのもやめて欲しい。違う症状にバトンタッチされると、ずるずる長くなってしまう。たちが悪い。ほんとに。
 この様子だと全快はまだ先だろう。特に、喉はもうしばらくかかりそうだ。長期間の出勤停止は、まぁまぁ妥当だったのだ。自由時間、何してやろうと企んでいた過去の自分を正してやりたい。無症状から重症まで、症状の出方が様々だから何とも言えないけど、実感としては、コロナは風邪ではなかった。
 治療薬が出てくれば、あんなに苦しまなくてよくなるのかもしれない。それに期待して、とりあえず今は身体を整えていこうと思う。



m(_ _)m