meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

岐阜に来てからハマった美味いもの3つ。

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 4月になった。新年度である。しばらく4月とは思えない寒さの日が続いたが、今週末には本格的な春の気温になるのかなぁ、という予報になっている。年度が変わった。あと2ヶ月もすれば、岐阜に住みはじめて1年である。時が経つのは速い。あっという間、であろうか。いや、振り返ると、本当にいろいろなことが起こっている。大変だった。
 そんな中でも、岐阜開拓はすすめてきたつもりで、休日はそれなりにあちらこちらに出かけていった。1年弱で知れるものなどたかがしれている。しれているけども、ちょっとこいつは美味しいぞ、という奴らにも出会ったつもりだ。新年度一発目は、オススメしたい3つの美味いもんについて書いてみようと思う。ただし、味覚には個人差があるので、その点はご了承いただきたい。

 

1)自然食品ヒダカの「琥珀だし」

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 1つ目は出汁だ。池田温泉の隣にある道の駅で売っている自然食品ヒダカの「琥珀だし」。これ、ここでしか手に入らないようなものだとは思ってなかった。なんか製品っぽいし、こだわり系ブランドの全国展開商品でも仕入れたんじゃないかな、などと思ってた。
 どうやら間違いだったらしい。ネットにもほとんど情報が出ていないから何とも言えないけども、店主のオリジナルブレンドとのこと。岐阜県産にこだわってるわけでもない、というか、ほとんど岐阜県産のものは入ってなかった気がする。でも、オリジナルブレンドだから、池田近辺でしか手に入らないんだと思われる。
 道の駅に寄ったときに、店主のススメのまま出汁を飲み、これマジ!、となって衝動買いに至った。この冬、鍋で何度か活躍。豚肉白菜鍋との相性がとてもよい。異常によい。

 

2)大黒屋の「郡上地みそ」

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 こちらも試食で一目惚れしてしまった一品である。豆味噌。郡上のお土産屋に置いてあった味噌汁をちらりと飲んで、二人で目を見合わせた。塩からい。かなり塩分がきつい。豆の形がまだ残っていて、クズがとごる。しかし、うまい。新鮮で、刺激のある味だった。さすがにこいつは買っていこうという話になって、1kgを購入した。
 最初は塩からさの調整に苦労する。少量でかなりの味が出る。出汁を入れなくても十分なぐらいの味になる。時間が経つと豆から塩が出るようで、夜つくった味噌汁を置いておくとさらにからくなる。そこだけ注意が必要といえば必要だった。常用の味噌とするにはしょっぱ過ぎるが、変化球として持っておくと美味しく楽しい。
 ちなみにこの味噌、岐阜のスーパーとかでは手に入らない。探しに探して、ある日岐阜駅のオサレな岐阜県産品ショップで発見した。うん、これは買っておかないといけないだろう、ってことで2つ目の「郡上地みそ」の購入となった。

 

3)瑞浪・山県・揖斐の「ボーノポーク」

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 美味しいお肉というのは、まぁ、どこに行ってもあるのだけれども、ボーノポークの素晴らしいところは美味しいのにお値打ち、ってところだと思う。細切れだったかがグラム128円とかで売ってたりして、下手したら普通のスーパーで買う国産豚肉とおんなじ値段である。ウインナーも高いといえば高いけど、他のブランド豚と比べると手が出しやすい。そして、うまい。
 ゆえに「瑞浪のボーノポークは地元の人が買っちゃうから外に出ない」なんて話まで出てくるのである。たしかに、ボーノポークをつくっている瑞浪、揖斐、山県の3地域以外でボーノポークを見かけたことはない。買うときも、その3地域の道の駅とかJAまで行っている。
 豚の油がまろやかというか、甘みがある。炒めて、塩コショウで食べるだけで満足できる。価格は低いが、クオリティは高い。ウインナーは味の違いがわかりやすいから、ボーノポークを食べてみようという方にはオススメである。適当にボイルして食べれば幸せになれるのだ。
 注意点は「お店で食べないこと」らしい。ボーノポークを教えてくれた瑞浪の友人曰く「なぜかお店で出すボーノポークはそれほど美味しくない」とのこと。これは店によるとは思う。山県で食べたボーノポークのカツ丼はうまかった。でも、買って、家で焼き肉した方が美味しい気はする。そういうお肉なのかもしれない。ボーノポークでバーベキューしたい。

 以上、とりあえずこれ食っとけ的な3つについて書いてみた。まだまだ岐阜の美味しさに浸れてはいないような気がするので、これからも精進して開拓をしていきたい。友達が来たときに連れ回せるぐらいにはなっておきたいのだ。

 

m(_ _)m

 

 

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とある大きな組織の中での生存戦略

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 振り返ってみるに、現在、自分史上一番よろしくない思考の上司に仕えていると思われる。それはそれなりに危険なことではある。なので、まぁ、基本的にはもう組織の外に出てしまおうという方針で動いている(いいところがあったら教えてほっしぃ)。
 流れ上、そうなってしまったのだから仕方がないといえば仕方がないことなのだが、しかし、うまく立ち回れない自分の不器用さはどうにかできないもんかと思ってしまう。大きな組織に紛れ込んだぼくの生存戦略が「うまいこと能力を出さないこと」に行き着くとは予想していなかった。少し、その構造について書いてみようと思う。

●◯。。。...

 上司氏は小役人的であり、その思考には邪悪さが漂っている。話す上では普通の人っぽく見えるし、それなりにいい人でもあるので、構造は複雑ではある。根っからの悪ではない。しかし、アクが強い。いわゆる典型的なクラッシャーではないけども、おそらくクラッシュを繰り返すタイプだろう。実際、部下を壊してきた実例のある人だ。
 ぼくは今までにも何度かクラッシャーな上司に仕えてきたことがある。その経験から、壊し方には大きく2つのタイプがあると考えている。ひとつは武闘派である。これは能力がある人で、能力がない部下に同等の水準を求めてくるタイプだ。この場合は、それなりの能力を示しさえすれば認めてくれる。筋道は比較的シンプルで、理が通り、対処もしやすい。
 厄介なのは武力ではない場合である。忍術派とでも言ったらいいだろうか。攻略するためには、忍者屋敷を陥落させなければならない。つまり、何がどこに仕組まれているかがほぼわからない状況に追い込まれる。ぼくの現状はその状態に近くなっている。
 考察するに、おそらく、この忍者屋敷は上司氏の自己肯定感の低さに起因している。自信満々のように見え、延々と自分の流儀を語る上司氏に、それなりの距離をとってのジャブに徹してきた。その結果、どうやらこれはどこかでこじらせた自意識が影響しているのではないかと思うようになった。
 このタイプはまずい。自分はできないよ、と言いつつ、伸びようとする人を叩く。意識的にか、無意識的にかはわからない。ただ、自分を越える能力を認めず、手の内におさえようとする。出世競争世界の組織だから、そういうスタンスも大切なのかもしれないけども、こうなると動きをとるには難しい。手の内からこそっと抜け出て、仕掛けをつくっていかないといけないのだろう。なかなかに体力が必要となる。

●◯。。。...

 さて、しかし、ぼくは外人である。組織内人脈の乏しさについては誰にも負けない。残念ながら、組織内人脈をつくる気もない(←それが問題の根本と言われると、返す言葉がないけども)。ゆえに、上司氏の手の内での生存戦略となり、ゆえに、成果を出してはいけない。
 明らかにはしないけども、上司氏の中には「俺の部下に京大卒がいる」という優越感がある。しかも、その部下は自分より「できない」のだ。その事実に酔わせておく必要がある。手の内にいて、無害であり、優越を感じられるのであれば、潰そうとは思わない。そのパワーバランスをうまいこと保っておけるかどうかが、ぼくの勝負であって、つまりはすんごいくだらぬことに注意を向けているということである。
 上司氏が能力的に低い、というわけではない。ただ、その自意識を刺激すると、突如壁の穴から矢が飛び出してくる。思考が邪悪なだけに、撃ち方も蛇である。矢尻には毒素が塗り込んである。ならば、忍者屋敷で生き残るには、動かないことだ。ただし、それはそれで諸刃の剣。いわゆる茹でガエルとなる。日本企業は、実績や経験がないままにいられるほど外人にやさしい村ではない。じわりじわりと死期は近づいてくるだろう。

 ジャブを打ちつつ、脱出できるといいが、ひと苦労は避けられぬ。撤退戦である。慣れはしないなぁ。

 

m(_ _)m

 

 

完全覇道マニュアル―はじめてのマキャベリズム

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