ないならつくっちゃえばいい的なアレ
今週末はinputが非常に多くて、特に今日なんかは吐きそうなぐらいの
頭の動き方をしておりました。 うーん、momocafeについてのまとめは
ひとまずおいておいて、ちょっと考えていることをば。
社会起業家が生まれてきた流れって、以下のような見方もできるよなぁ、
と、最近考えている。
つまりは、
1、学生運動 反体制 外からワイワイ言う的な何か。
↓
2、中から変える ことを荒立てずに、スマートに変えていく何か。
↓
3、今あるものを変えるんじゃなくて、ないならつくっちゃえ的な何か。
ということ。
もともと、「 このままじゃやばいよね 」みたいなことって、まぁ、
戦後ずっとあり続けた感情で、それに対してみんないろんな反応をして
きたわけだ。それを3段階に分けてみると、こうなるんじゃないかと。
50年代~70年代とかは、それがゲバ棒もってヤーヤーやるって形で
反応してたんだけど、そのうち、まぁ、みんな話も聞いてくれないよね、
ってことに気付いてきた。
そんなら、もっと賢くなって、大人の人が「 いいことするねぇ 」
なんて言うようなことをやりつつ、中に入って虎視眈々と体制を変えて
行こうとする雰囲気を、00年代前半から感じていた。僕が大学生時代
のころには、拡声器で叫んでる奴なんて時代遅れで、懐に刀を持ちつつ、
議員インターンとかして中に入る人が多かった気がする。
で、00年代後半になって、スマートに中に入ったはいいんだけど、
中から変えるにはやっぱり相当な時間が必要で、もうそんなの待って
られないぐらいに事態が切迫してくる。そうなると、やるしかない。
今、ないから、自分でつくっちゃえ、と。
もう自分たちで描いちゃうぞ、と。
これ、周囲の資源を使ってつくってしまうという発想で、すごく
大切な気がするんだけど、結構怖い発想でもある。
「 都市には有機野菜が必要だ! ないならつくっちゃえ! 」
「 コミュニティで使える地域通貨が必要だ! ないならつくっちゃえ! 」
「 新しい再配分の仕組みが必要だ! ないならつくっちゃえ! 」
ってやってくと、最終的に、いい国が必要じゃね?→ないなら(以下略)
と進んでしまいかねないからだ。そのうち独立国家的な地域が出て
くるんだろうな~、と思っている。
「 ないならつくっちゃえ 」的なアレが加速して反乱になってしまわない
ためには、既存の組織がもっと危機感を持って、社会の変化に対応して
いかなくてはならない。1,000兆円の借金があるなかで、プライマリー
バランス・ゼロが目標、とか悠長なこと言ってられないのだ。
正直、体制に愛想をつかしてきている人が、意外に多くいる気がしている。
危なっかしい話になる前に、何かしら手を打たないといかんのだろうなぁ。