meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

写真データの管理を考える。

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 いちおう、これでも、趣味は「写真です」と答える人間である。ここ3年ぐらい、いや、もっとだな、4年ぐらいはカメラの機材が更新されないままなんだけど、それでもなんだかんだでちょいちょい、少しずつは、カメラを持ち出して、どうなるわけでもない写真データを製造している。カメラがホコリをかぶったことはない。
 ただ、何が撮りたい、というのがないのである。人が撮りたいとか、街が撮りたいとか、自然が撮りたいとか、そんな気持ちはバクッとした感じでなくはないのだけれど、じゃあ、そのために、撮影会に行くだとか、モデルさんを探すだとか、写真スポット探して三脚担ぐだとか、そういう行動を起こそうという気持ちにはなれずにいる。要は「どっか行くついでにカメラを持つ」であって、撮影がメインにはなっていないのだ。中途半端なわけである。しかして、中途半端なりにデータばかりが貯蔵されていく。

●◯。。。...

 いちおう、これでも、フォト蔵PHOTOHITOのアカウントは持っていたりする。自分なりに気に入った写真はアップなんかしていたりもしていた。自分で見てキレイだなぁ、なんて思っていたところで、それは単なる画像データである。ちっとは他人の目に触れて、「キレイだなぁ」を共有したり、フィードバックを受けるのがインターネット時代の写真だろうなどと思ったからだ。外部のストレージにアップしておくことでデータのバックアップをしておこうという意図もあった。まぁ、それも3年ぐらい前のことで、それ以降は凍結したままになっている。
 島根に移住した当初のネット環境が悪かったからか、いつの間にか、撮ってネットにアップする習慣がなくなってしまった。ブログにはちょいちょい載せているけども、なんとなく内容と関連のある画像にしようなどと考えてしまって、いいなぁと思った写真は載せられていない。
 Instagramもやってはいるけども、残念ながらウチのカメラにはWifi機能がついていない。Instagramスマホからアップするのが原則なので、いちいちカメラで撮ってスマホにデータを移すという手間がかかる(裏技はあるけども)。それよりなにより、元データをそのまんま保管するもんでもないから、バックアップにゃならない。

●◯。。。...

 うーん、と考えた。見せるもんでもないけども、見せないってのもなんか宙ぶらりんで気持ちが悪い。多分、ぼくの中では、写真に対するフクザツカイキな乙女心がうずくまっていて、その成分の半分はセンスのなさに対する諦めで、もう半分はちっとはうまくなりたいもんだという欲望なのだろう。このままだとなんだか気持ちが収まらないので、やっぱり撮ったもんをアップする場所を探そうと思った。
 満たすべき機能は2つである。1つは何かしらのフィードバックが得られること。いいね!でもいいし、足あとでもいい。2つ目は元データがそのまんま残ること。つまりは写真系のSNSで、無料でも容量がそれなりにあるところで、あと、デザインがスッキリしていて、使いやすいサービス。フォト蔵はごちゃごちゃしていてあんまり好きになれなくて、PHOTOHITOはアップできる容量に難がある。ガンレフはちょっと怖い気がする。どこかいなー、と探しまわっていまさらながらのFlickrにたどり着いた。
 無料ユーザーの容量はいつの間にか1TBになっていた。ちょいちょい写真をアップするには十二分の容量である。いちおう、favoriteとかのフィードバック機能もある。日本語に対応してないけど、この際そこはどうでもいい。とりあえずGoogleドライブに突っ込んであった昔の写真セレクションをドサッとアップロードしてみておいた。

 これで蔵入りデータの怨念も少しは晴れることだろう。撮るのが楽しい、ってのもあるけれど、写真はやっぱり、見られてやっと一人前だと思うのだ。半端もんは半端もんなりに、ゆるゆると磨いていきたいもんなのだ。

 

m(_ _)m

 

 

 

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