世の中の仕事の8割は困ったちゃん対応である。と、感じることが多い。言葉が通じないのだろうかというぐらいなトンデモ理論で攻めてくる困ったちゃんは、自組織の外にもいるし、残念ながら、まっこと残念ながら、中にもいる。
当然ながら、中にいる方が厄介である。外にいる困ったちゃんは、いわゆるクレーマーだから、パージできなくもない。他所で暴れる分には、社会的な損失はあるかもしれないけど、まぁ、直接的なストレス源にはならない。面倒なのは、縁が切れない困ったちゃんである。だからこそ、わたしたちは困るのである。はふぅ。
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困ったちゃんにもいくつかのタイプがある。
妙な言い回しになるけども、仕事ができる困ったちゃんというのもいる。結構いる。日本社会の中では、ずけずけものを言って、どしどし仕事を進めようとする人が成果をあげたりするので、仕事はできるけど組織内では持て余しちゃう的な立ち位置になり、これはこれで困ったちゃん化してしまう。
でも、ぼくの経験上から言えば、仕事ができる困ったちゃんはまずまずいい人であることが多い。なんかしらの見どころがあるから仕事ができているので、その辺りからアクセスすると案外話が通じたりする。まずもって相手はこちらの土俵に立ってくれない。そこを諦められるかどうかが、鍵になると思われる。あと、相手が仕事できる場合には、ある程度のハイパフォーマンスは求められる。
このタイプの人たちが、部下や同僚に自分と同じ程度の能力がある前提で話を進めるのは、一体なぜなのだろう。そして、自分よりも劣ると感じると一気に蔑みはじめたりしてしまうのはなぜなのだろうか。その辺りが困ったちゃんの所以なのかもしれない。ただ、とにもかくにも、あんたレベル低いね、と思われてしまわないようにはしておかないと話ができなくなる。逆に、一旦能力を示して懐に飛び込んでおくと、優遇してくれたりもするのも、このタイプにありがちな傾向だと思う。
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ぼくの中で、ザッツ困ったちゃんオブ困ったちゃんなのは、自組織の中にいる、仕事のできない困ったちゃんである。言語が通じない。独自理論を振りかざす。人の話を聞く余地がなく、傲慢の支配下にある。たまに着ぐるみを着てる場合もあったりするので注意したい。
最も大切なことは、こういう困ったちゃんを昇進させないことであると思うのだけれど、まぁ、なぜか知らないが、往々にして、意外と高い地位についてしまっているので手がつけられなくなっている。賢明な人事がなされていなかったことを恨むしかない。
このタイプに共通しているのは、自己肯定感の低さ、だろう。本人が認識しているかどうかは置いておいて、持論の押しつけや傲慢や狡猾の基礎には、不安や劣等感や猜疑心がある。身体の内側に邪悪なものが巣食っている。
こいつはなかなかに手強い。基本的には「言う通りに動く便利な下僕」が好きなので、こちらを小役人的にしてヘコヘコしていればいいのではあるが、当然、それは自分自身を傷つけていく。擬態には、装ったイメージに自分をもっていかれてしまうという欠点がつきまとう。あまり長期間ヘコヘコするのは、しんどい。
しかも、仕事できない困ったちゃんの影響下で意味のある仕事はできない。できるとしたら、相手の手柄になりそうなことに限られる。根本にある劣等感を刺激してはいけないからだ。下剋上の芽には敏感であり、そこを叩き潰すことに秀でているからこその、その立ち位置なのである。この点を忘れてはならない。
なるべく、関わり合いになりたくないタイプである。でも、いるからには仕方がない。
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さて、そんな仕事のできない困ったちゃんを相手に、どう対処するか。ベリーハードモードで激ムズの超難問である。ええ年齢の人間を、変えることは難しい。日本において地位や役職から降ろすことも、そうそう簡単にできることではない。自然と、焦点は「どうやって距離を置くか」になる。自分が離れるか、相手を飛ばすか、どちらかである。
上手い人なら、困ったっちゃんの上にいるお偉いさんにアクセスしていくだろう。権力には弱い人が多いので、上からの操作は結構な効力が見込める。一番賢い方法だろう。
まぁ、それができないから周囲が困っているってなことが大半である。自分が組織から出てしまうことも今の時代はひとつの有効な手段であるけども、それは最終手段。組織が大きければ、異動なんかも考えられる。しかし、それは単に、次の犠牲者にバトンタッチするようなものでもあって、ちょっと悩ましかったりもする。
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結局「優秀な人間が自分の下にいて、自分を超えない」快感を与え続けて、攻撃を回避し続けるしかないのかなぁ、などと考える。切ない結論である。よき組織に恵まれること、賢明な将に仕えられることは、大変な幸運なのかもしれない。
m(_ _)m
会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。
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