この時代が過ぎ去って、例えば10年後、2030年の人達は2020年をどんな年だったと思うんだろうか。そんなことを考えるようになってしまった。何か、大きく動いているようで、生活の実感としては、なかなか動くことができない。いつもと同じように、ちょっと遠出したり、買い出ししたり、掃除したりしながら過ごしているハズなのだけれど、どこか、どうにもすっきりしない。
会うことも、集まることも、制約されていて、マスクもつけずにワイワイやってる写真なんかをFacebookで見かけると、柄にもなく、やめてくれと言いたくもなる。なかなかに特殊な年なのだと思う。
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気がつけば、夏休みが始まる時期になっていた。今年は梅雨も長い。今日は久しぶりに晴れて暑くて、夏のムワッとした車の空気も味わったけども、昨日まではそんなに暑いとも感じなかった。湿度だけは高くて不快だったが、夏だ!ってな勢いはなかった。天気予報によると、明日からもまだ梅雨は続くようで、くもりマークと雨マークがずらりと並んでいた。
夏休みは始まっていないのだと思う。春休みというか、一斉休校期間が長かったから、たぶん、授業時間確保で学生も先生も忙しい。ほんとに、夏が始まらないうちに、一番暑い7月下旬~8月上旬が終わっていくようである。
去年はどういうことをしていたんだったか。どんな生活をしていたんだったか。コロナが流行って、梅雨の豪雨に埋もれて、またコロナが流行り出して、もう、今年の年始はどんな距離感で他人に接していたのかも思い出せなくなっている。
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パラダイムが変わると、前の時代の常識や感覚が遠い昔のように思えてしまう。まだ、半年前のことなのに、あのときはどういうライフスタイルだったのか、わからなくなっている。ぼくの場合は、4月に転職までしてしまっているから、さらにひどい過去化が起こっている。時間の遠近が、うまくとれなくなっている。
そのある種の断絶が、どういうことを引き起こしていくのか。ちょっと前まで、どうせまた元通りに戻るんだろうと高をくくってたんだけど、もう、あんまりそういう気にもならなくなった。
もうすぐ7月の4連休がくる。コロナがなければ、オリンピックが始まっていた。あったハズの現在をみんなはどういう目で眺めるのだろうか。ぼくはそこに、なんというか、懐かしむような感覚があるんじゃないかなぁ、なんてことを考えている。
m(_ _)m