meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

学ぶ人にはコツがある。「学びのエンジン」(仮)という仮説について。

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 台風が去って、一気に涼しくなりました。えらい変化に身体が戸惑っております。建物の中の方がぬくい。まさかこんな世界が来るなんて、真夏の頃には想像もできませんでした。いやぁ、秋ですな。
 先日の集まりから頭が教育づいておりまして、わたし自身の関心ごとを少し書いてみる気になりました。題して「学びのエンジン(仮)」です。どーん。( ̄ー ̄) こういう前向きネーミングが嫌い過ぎて、自分でもあんまり気に入ってませんが、まぁ、とりあえず書いてみませう。

●◯。。。...

 自ら気づき、学びはじめる環境とはどのようなものか? そんな問いをここ数年、お題として持ち続けています。自発的な学びを促す、ということができたらいいなぁ、などと、ばくっと思っていたのでした。もちろん、明確な答えなど出ない類の問いです。この周囲をぐるぐると数年かけて流れ、薄皮の一枚ぐらいは剥がすことができたやもしれぬ、ぐらいの感触でした。
 その薄皮が剥がれたところで、ぶよんっ、とぶつかったのが「学びのエンジン」(仮)です。どうやら人の学びには、エンジンが必要そうだな、と思い始めたのです。どういうことか?
 学びのエンジン(仮)は、搭載してさえいれば「何をやっていても勝手に学んでいける」性質のことです。一度、自分の中で組み上がってしまうとなかなか壊すことはできません。ただ、息をしているように学び、意識せずとも自分に変化を起こしていきます。
 これがあると、ゲームをしようが、ニコニコ動画を見ようが、居酒屋に飲みに行こうが、トライアスロンに参加しようが、何をしていても「ためになる」と思えるようになるものです。人生全部勉強だー、なんて言うと息苦しくって仕方ありませんけども、まぁ、だいたいそんな感じです。普通に楽しんでるんだけど、深さが違ってくるようなものです。育児や家事も仕事に活かせてしまうチカラのことで、これがあると心は豊かになるなぁ、と感じるものです(残念ながら、金銭的な豊かさは、、、以下略)。

●◯。。。...

 逆に、学びのエンジン(仮)がないと、その人はそこに止まったままになってしまいます。変化が起こらず、何をしていようとも学びにつながりません。いくら新しいことに挑戦しようとも、海外に行ってボランティアをしようとも、名刺を持って異業種交流しようとも、相変わらずが続きます。頑張って活動してるのに、なんかイマイチな人だなぁ、って人は、やはりなぜか、どこの世界にもいてしまうもんだと思います。あ、わたしですね。はい、その通りです。反論できません。(;´∀`)
 そういう人は、頑なまでに自分を変えず、感じず、影響を受けず、結局同じところに戻ってしまいます。本人は「学んだつもり」になっていて、「学んだぞい」という顔していたり。こういうときは要注意ですね。多くの場合、ちゃんと学ぶとはちゃんとわからなくなることだからです。複雑性にぶつかって、それまでの自分では立ち行かなくなることだからです。
 学んでも、変化せず。もしそうならば、常にその人はその人の世界のままです。意味がないとは言いません。貧しいことだとは思います。そして、そういう人が多いとわたしが生きにくくって仕方ないだろうなぁ、とも思います。頑固ばっかじゃごつごつしてて痛いのです。

●◯。。。...

 わたしはこの「学びのエンジン(仮)」があるのではないかという仮説を持っています。そして、それが何なのか、どうやったら搭載できるのかが、近頃気になっています。とても感覚的な話ですが、「好奇心があるから学ぶ」というようなものではないでしょう。おそらく、モチベーションなるものに関わらず、ただ、淡々と動くものです。
 そして、なんとなくですけども、そのポイントには「思考の仕方」や「研究の方法」みたいなものがあるのではないかとも思います。いずれも、高校までの学校教育では明示的に語られないものです。キーワードだけ、少し並べてみると、こんな感じになります。ほんとにたたき台で、まとまりなくて申し訳ないのですが(汗)。

 ・連想
 ・ロジカルシンキングとアナロジカルシンキング
 ・シミュレーション/推論
 ・問いと仮説と振り返り
 ・遊び感覚

 うーん、まだまだ道は遠いですな。いつもいつもこればっかり考えていられる立場でもございませんので、また長きに渡って寝かせておきます。熟成されるかもしれませんし、どこかで腐ってるかもしれませぬ。

 

m(_ _)m

 

 

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