すんごい今更ながら、株をはじめてみた。今までやらなかった理由も、はじめてみた理由も、大したことではなくて、なんとなーく前からやってなくて、そろそろやってみっかー、ぐらいの勢いでゆるくはじめてみた感じである。老後に2,000万円必要だなんてニュースは特に驚きでもなかったし、まぁ、ちょっと決算短信とかを眺めはじめてもいたから頃合いなのかなぁ、ぐらいのテンションである。
だいたい1ヶ月ほど前にはじめたので、運用成績は惨憺たるものとなった。貿易摩擦ってのがこんなに大きいものなのかと、身にしみてわかった。トランプさんの発言ひとつで日経平均はぐわんぐわん揺れる。あれって、225銘柄の平均ってことなんだけど、発行済株式数は相当なものになっているハズで。たぶん1円動いただけで、実額うん千億とかになるんじゃないだろうか。なんかすんごい影響力である。
ま、そうはいっても、そんなに焦ってもいない。タイミングによるものはタイミングによる。冷静に考えてみれば、1日や2日で価値が激上げすることも、激下げすることもない。「みなし」で上がったり、下がったりがあるだけである。その「みなし」が実経済となるのも妙なもんだけど、そういう仕組みで、そういうルールなのだと、まずは思っている。ビジネスマンが瞑想する理由も少しわかった。雪崩れに乗っかってしまうと取り返しがつかなくなる。ちゃんと自分の眼でみることだ。
●◯。。。...
そんなこんなで、自分の中に「株主」という属性が加わった。会社員であると同時に、会社の株主でもある。部長にへこへこしなきゃならない立場で、社長よりお偉いさんをやっているようなものかもしれない。でも、シンプルに考えて、応援したい企業や有望な企業にお金を出しているだけ、である。何かをやってるわけでもない。
やりはじめると自然に情報を集めるもので、掲示板なんかもチラチラ見るようになる。当たり前だけど、掲示板の情報を信用することはない。正直に言えば、レーティングも、アナリストの情報も、だいたいあてにならない。ただ、出てくるキーワードなんかは勉強する手がかりになるので、まぁ、話半分以下で見ている。
世の中にはいろんな意見があるもので、やっぱりどうして株主様もいらっしゃる。下がっている銘柄に対しては、株主軽視はいかがなものかと物言いがついたりしている。これもまた妙な話に思えてしまう。
会社の利益は最終的に、利益剰余金と株主への配当金にたどり着く。その他もあるかもしれないけど、だいたいそんな感じ。なので、会社の利益追求のゴールはといえば、会社員のボーナスではない。利益剰余金は将来的に、会社が傾きそうになったときの保険にもなるものだから、まぁ、わかる。配当金はどうかというと、うーん、ちょっとどう考えていいものかわからなくなる。
●◯。。。...
資本家がいたとする。事業家がいたとする。事業にお金がかかるから、資本家からお金を借りる。事業を起こす。借りたお金を返す。そのときに色をつける。例えば、こういう図式。資本家が巨大な貸付をしていたからか、なんだかお金を出す人は偉いという気になってしまうのだろうか。
個人投資家が出すような資金なんて、そんなにでっかくはないと思うのだが、ふむ、それでもなけなしのお金を投資した人間にとってみれば、株価の下落には恨み節のひとつも書きつけたくなるのかもしれない。ぼくはまだ、そんな地獄を味わっていないから、こんなことを書けるのだろう。
勉強がてら、どんな感覚になるのかを試してみている。どかんと下がったり上がったりがあると、やっぱりドキドキしたりするから、おもしろいもんだなぁ、と思う。メンタルが鍛えられるかもしれない。
ひとまず、今の段階では「持っていて気持ちのいい株」を持つようにすると決めて、少しずつ整理している。
m(_ _)m
「社会を変える」お金の使い方――投票としての寄付 投資としての寄付
- 作者: 駒崎弘樹
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2010/12/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 50回
- この商品を含むブログ (13件) を見る