meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

35歳になった。意味を見失った。

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 誕生日を迎えて、35歳になってしまった。35歳。実感はない。いつの間にか、こんなところまできてしまっていた、というぐらいに、信じられない数字である。自分自身にびっくりするし、落胆もする。
 35にもなると、だいたいのことが決まってしまう。何かを成す人間であれば、既に何かを成しているか、その途上であるかのどちらかであろう。才能の芽はもう出てしまっている年代で、つまりは、これからイチから芽を出して伸びてって実をつけるぞー、なんて可能性には溢れていない。何となく、ぼくはダメだったんだなぁ感が漂ったりもしていて、グレーな気分を抱えてしまってもいる。

●◯。。。...

 要は、何もできなかったし、これからなんかするのもしんどい年齢になってきたなぁ、って感じなのだ。そのくせ、自分の立ち位置と言ったら不安定そのもので、専門性もなければ、所属し、貢献し続けてきた組織もない。未だに何をしたいかもわからず、何をしていいやらもわからない。
 コレを極めていけばいいんじゃい、という状況になったらなんて楽なんだろう、と夢想をしては、選択できず、一歩踏み出せない現実に引き戻される。
 人生がこんなに辛いものだとは思っていなかった。

●◯。。。...

 自然に囲まれて、平穏な日々を過ごせればいいやと、この1年、そんなふうに考えてきた。しかし、それさえも叶えられない状況が続いている。大企業という魔界からの脱出ゲームはハードモード。年齢的な問題もあるのだろう。次の職場を最後にしたいという気持ちも、足にからみつく。
 あっちやこっち、方向性の定まらない生き方をしてきたツケだろうか。一体、ぼくは何をしてきたのだったっけ、何がしたかったのだっけ、どんな人間だったんだっけ。何もわからなくなってしまった。意味を見失った。

●◯。。。...

 気まぐれに過去の記事を読むと、気持ちが掴まれる。考えていたこと、経験していたことがとても貴重なものに思えてくる。
 さて、どうするか。
 考えなくてはならない。見失った意味を取り戻さなければならぬと、思う。

 

m(_ _)m

 

 

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

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