meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

コロナの中で、新生活を迎える。

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 4月に入って、10日ほどが経った。新しい職場になってから、1週間と半分ぐらい。まだ身体が慣れていないのか、金曜日の夜から、ちょくちょくひどい眠気に襲われている。身体的な疲れというよりかは、気疲れだろう。今のところ、いい人たちに恵まれてはいるけれども、さすがに、覚えることが多い。あまりマニュアルの整備ができていないところだったのもあって、ひとつひとつ、足を引っ張りながら手順をおさえていかなければならない。コロナ対応でひどくバタバタしている中で、戦力になれないのは、なかなかに辛い。
 多くの新入社員がこういう状況に陥っているのだろう。周囲は動いているけれども、手伝うことも出来ず、ただデスクに座っている。動けば、なんやかんやと先輩方の時間をとってしまう。研修は中止されてしまい、勉強しようにも手が出ない。帰ったら、なんだかぐったりだ。
 いっそのこと自宅待機になってしまった方がいいのかもなぁ、なんて思うし、実際、そういう対応をとっている会社もあるだろう。しかし、それはそれで戦力化するまでのロス時間が長くなってしまう。経営的にも重しなのだが、うーん、まぁ、ここまでの事態となると経営的にどうこう言っているわけにもいかないような気もする。とにもかくにも、はやいとこコロナを収束させねばなるまい。

●◯。。。...

 特殊な時期と転機が重なってしまったのは、不運でもあり、幸運でもある。コトが起これば、既存の枠組みが揺れる。揺れたところに、隙間ができる。隙間に入り込むことができれば、自分の領域をつくることもできる。新しく入り込んだ組織で、いきなりの騒動に巻き込まれれば、その分、組織内の人を知ることができるし、はやいところで「共に戦った仲間」にもなれるのだ。
 ピンチをチャンスに変える、なんてことは言わない。ピンチはピンチ、騒ぎは騒ぎだ。ただ、バタバタの中で、良いも悪いも、機会が巻き起こっている。政治的に活用する人もいるし、自分の善に従って能力を発揮する人もいる。いかに、雰囲気に飲まれないか。そこが鍵なのだと思う。
 冷静に、機をみて行動すればいい。どうせ転機だったのだから、目の前に来るものは新しいものばっかりなのだ。それぞれをしかと見て、ひとつひとつ判断していくことは、変わらない。

●◯。。。...

 それにしたって、気が滅入る毎日にはなっている。もともと友達付き合いが盛んな人間ではないから、そこまで行動が変わったわけでもないのだけれど、いつの間にか、お腹の底にストレスが溜まり込んでいる。こういう、無自覚に積もっていくストレスってのは、意外と厄介だ。ちゃんと見ておいてあげないと、あちらこちらで噴出してしまう。
 行く予定のないお祭りが中止になったというニュースを聞いても、どこかで気はすり減ってしまうようだ。このすり減りが、社会全体を覆ってしまっている。そのことを、ちゃんと意識して、その前提で動くようにしないとなぁ、なんて、思っている。
 今は「いのちを大事に」モードだなぁ。


m(_ _)m