meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

35歳の未経験がシステムの世界に突入して1年が過ぎていました

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 2019年の年末に、こんな記事を書いていました。

 35歳で、未経験で、SEで、なんとかなるのか、ならないのか。そんな話です。

受けた方はスキル不足を承知の上、内定を出した方もアンマッチを承知の上。なので、どちらにとっても覚悟のいることなんですよね。

 こんなことも書いていて、ほんとにどうなるのかなー、と心配していたのですが、そのまま何となく入り込み、ごちゃごちゃしたこともあったものの、いつの間にか1年が経っていました。いやぁ、時間の経過って、不思議です。もう1年でもあるし、まだ1年でもあるし。過ぎてみればあっという間で、それでも1年前のことなんて忘却の彼方で、振り返っても霞の向こう側。どんだけ遠い世界にいたのだろうかと思います。
 仕事内容はというと、SEと言うほどSEではなく、実はその点、予想通り。いわゆる組織の情報システム部門な感じなので、そんなにたっけぇITスキルが求められるわけでもありませんでした。ただし、スキルも知識もほぼゼロ地点から慣れていく必要があったのは当然のことで、それなりに勉強はしたし、なんとなくpingは打つようになったり、IPアドレスだとかホスト名だとかを使うようにもなったし、SQLもそれなりにSelectしています。

●◯。。。...

 これを書いているのは、夜勤明けの有休の昼下がりです。非常に稀にある夜勤でのメンテナンス作業が終わって、ほっとひと息ついています。夏日になるという外の光を眺めて、ぼーっとしていると、なんだかんだ、強くなったのかもなぁ、なんて思えてきました。
 夜勤の対応は新人さんとの2人組。稀な作業にトラブルが起こらないわけもなく、細かいところから、ちょっと大きめの話まで、ふりかかってくるものをわからないなりに多分こういうことかと解釈しながら、えいやえいやと処理して、新人さんにどういうことかを説明する。やったことのないことでも、ここだったかなぁ、みたいな気配を探ってやっちゃえができたのは、自分でも意外でした。まぁ、それをやらないと大変な事態になってしまうので、そんな状況作るなよと言いたくもなりますが、たぶん、多くの組織が同じようなもんなのでしょう。
 ITのノウハウってまだ伝授方法が確立されていないから、どうしても、俺はたたき上げてここまできたんだからお前も自分でたたき上げろ的な雰囲気になってしまう。その結果、特に何も知らないスタッフが未経験事態にドカンとぶつかり稽古になりがちです。仕方がないとはいえ、新しく来た人にはそれなりに伝えられるようにせねばと思います。
 1年ぽっちの経験でそんなことを思うぐらいに、スキル継承の問題は大きいです。

●◯。。。...

 そうそう。気がつけば、わたしより後に入ってきた若者が2人になりました。6~7人ぐらいのチームなので、わたしも中堅どころっぽくみなされるようになってしまっています。年齢的には最高齢の部類に入るから、まぁ、これも仕方なしといえばそうなのでしょうけども、流石に、1年でそんな風に扱われるとは思っていませんでした。
 ITの速さから考えれば遅い、と言われれば、返す言葉もありません。その通りです。ただ、遅まきスタートの格安月給なんだから手加減してよ、とは言わせてほしい。ほんとに日本は、転職者に厳しい環境です。半分くらいはみ出さないとおもしろいことはできなさそうだなぁ、と、常々考えています。

 


m(_ _)m