最近、仕事は業務システム一辺倒になっちゃって、Excelを使う機会がめっぽう減った。制限があってSQLも簡単なselect文しか使っていないし、pythonでデータを切り分けたり、グラフ作ったりっていうこともしなくなったので、なんだか、情報システム屋さんに近づいたのか遠のいたのかがちょっと怪しい感じでもある。(とはいえ、業務システムに関してはどんどん詳しくなっているし、プリンターとかの中身についてもちょっと詳しくはなった)
そんなこんなでVBAを書く機会もなくなっていたのだが、頼まれごと(?)があって、この1週間ほどでちまちまとひとつ作っていた。覚えてないし、わからんことも多い。そういうのを調べながら、試しながら、つくっていくのは、なんだかんだで結構楽しい。エラーに詰まって、くっそーってなることもあるけども、それもまた経験。探っていくと、やっぱり原因があって、わかったときのスッキリ感は数学の問題が解けたときの感覚に似ているかもしれない。発見があって、ブレイクスルーがあって、できそうで出来なかったことができるようになっていく。その進歩に燃えるのである。
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こういうのをつくっていくと、大抵のことはググればわかるし、自動化できそうなものは基本的に自動化できるってこともわかってくる。データがあれば、加工は自動化できるし、判定基準が明確であれば、判定もお任せしてしまえる。前の職場ではWebスクレイピングもVBAで組んでしまっていたので、インターネットからのデータの収集も両手離しになっていた。
実装できないのは「さじ加減」とか「意味の読み取り」ぐらいのもんじゃないかと思える。ほんとはそういう部分も任せてしまおうってなことで、AIの出番になるのだろ。だけど、そうも思えない。Excelで出来る範囲の自動化を、まだしていないケースもとっても多い。気がする。
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公務組織とかで「前任者がつくったスゴいExcel」って言葉をたまに聞く。たまたま担当者がExcelに詳しかったがために、読み解けないほど高度化したExcelファイルができあがってしまい、業務がそれ頼りになってるんだけど、高度過ぎて手直しができないって話だ。ぼくはそういうExcelをつくってしまう系の人間なので、こういうことを言うのはナンセンスなのかもしれないけれど、スゴいExcelはたいがいスゴくない。
結局、読み解けない、ってのは、読み解こうとしたことがない、なのだ。当然のことだけど、書くより読む方が簡単で、その努力もしなかったがために、遺産が使えなくなることにびくびくしながら日々を過ごさないといけなくなる。VBAは、そんなに難しくない。ググればわかる。ほんとにわかる。
わかってくれば、応用もできる。面倒くさい単純作業の多くは、その応用でやっつけてしまえるハズである。事務の自動化は、まず、そこからなのではないかと思う。
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つまるところ、手持ちのツールを使いこなせていないのである。ぼくも含めて、まだMicrosoft Officeの真の姿を見られていないのではなかろうか。とりあえず、流行りに乗って、AIだとか言う前に、身近にあるツールのことをもっと掘ってみてはどうだろうか。そこで、システムの文法にある程度触れておくと、何ができて何ができないのかがよくわかるようになるんじゃないかと、そんなことを思っている。
m(_ _)m