meta.kimura

感情の率直と、思索の明澄と、語と文との簡潔とです。

2016-01-01から1年間の記事一覧

マニュアルとか手順書とかに載せられない「やり方」を見落とさないこと

最近、ぼーっと考えていることと言えば、スタイルのことである。スタイルというと、ライフスタイルとか、スタイルがいいとか、ワークスタイルとか、そういうもので、姿勢でもあるし、なんというか形はあるけどもふわっとしていてうまく掴めそうで掴めない、…

『下り坂をそろそろと下る』そろそろと、その下り坂を踏みしめるように。

話題になっていたのもあって、読みはじめた。読みはじめたものの、途中で気分が悪くなってしまった。焦りとか、危機感とか、そういったものがむくむくと、やたらに自分の中に湧いてきたように思う。 よくわからない感覚を抱えて、どうにも消化しきれず、少し…

『一九八四年』「Aであるが、Aでない」を飲み込めるか。

「ま、過去も変えられるんだけどな」と、あのときの社長は言った。社会人になって、初めて勤めた会社でのことだ。なんで、覚えてるのかはわからない。妙なことだなと感じたのだろう。未来は変えられる。それならわかる。でも、過去も変えられるという。どう…

積み上げられない時代の、ひも解き学習

学び方ってのにもいろいろあるなと思いまして。ふと、積み上げ式の勉強が身の周りから消えているなぁ、などと感じたのでした。なんのことはない。体系的な勉強の機会ってのは少ないもんで、特に、大人になると体系的にまとまっていること自体が少ないのです…

『サラバ!』ぼくは自分の足で立っているのだろうか。

小説読書が続いている。小説づいているようで、今はとにかく物語を読みたい気分なのだろう。『サラバ!』はひょんなことから家に来た。借り物だったから、手元にあるうちに読んでしまおうと思った。前半はなかなか進まず、後半になってやっとペースが上がっ…

もぐりがいてこそ、大学だなと思える。

いろいろとしっかりちゃんとしていかなければならない時代の大学だけど、廃れてほしくない文化はあるなと思った。もぐりである。本当なら出られない講義に、なぜか出席しているというのがもぐりである。もちろん単位は出ない。 先生の許可がある場合、ない場…

きっと僕は、同じことを書いていく

過去の記事を移したこともあって、昔書いたブログを読むことが多くなった。古いのは2010年になる。5年前ぐらいかな。だいぶと時間が経ったもんだ。頻度の変化はあれ、なんだかんだでちょっとずつ続いている。継続は力なり。うーん、力はついただろうか…

その場所の感覚。

昔っから、場所の感覚というのがあるなぁ、と思っている。ウソみたいな話だが、これでも大学で地理学を学ぼうと決めたときから同じことを考えていて、要は「その場所にいる」って感触をどうやって扱ったらいいのだろう、と悩み続けているのだと思う。空間へ…

人の攻撃性を引き出す「弱さ」ってのもあると思っている。

天気のいい休日の朝。いつものようにラジオを聞いていたら、こんな話題が聞こえてきた。「いじめは、いじめる側が絶対に悪いんです」。言い切っている。なかなかスッパリとした態度だなぁ、と思った。 聞いていたのはFMであり、休日なのに朝は早めであって…

大学はまだ「教育サービスを提供するところ」にはなっていない、ということ。

春、新年度である。卒業、入学のシーズン。この春から大学に入るという人もいるだろう。子どもが大学に行く、という親御さんがあれやこれやと心配する時期だ。さぁ、これから新しい生活がはじまる。どうなることやら。期待と不安が入り混じる雰囲気があちら…

『ベイジン』福島以後に読む「中国で原発をつくるとこうなる」

読もう読もうと思って積ん読だった長編小説の2つ目を読み終えた。真山仁の『ベイジン』である。企業小説とか、ビジネス小説ってジャンルになるのかな。わりと男の闘い、って感じのする小説だった。 ひと言でいってしまえば「中国で原発つくるとこうなる」っ…

雲州平田一式飾がとってもシュールでキュートな件

雲州平田に行ってきました。知らない人はどこそれ?って感じだと思います。出雲と松江の間にあって、宍道湖の北西ぐらいの地域です。地図でみるとだいたいここらへん。 宍道湖づたいに回船も入ってきてたそうで、昔は栄えた地域だったのでしょう。木綿街道沿…

風力発電の根本まで行って音を聞いてみて思ったこと。

ひょんなことから風力発電の風車を見に行ってきた。何かの用事があったわけではなく、近くまで行ったからついでに見に行くか、ってなぐらいのものである。何があるわけでもないし、行くか行かないか直前まで迷ったんだけど、せっかくだからってなことで見に…

零細ブログだけど、改めてその影響力を考えてみると結構スゴイことなんじゃないかって思う

今日は朝からちまちまと、過去記事のお引越しをしていました。hatenaを使うまではjugemを使っていて、そこに250ぐらいのエントリーがあったのです。えらい数ですね。 以前から移そう移そうと考えてたのですけども、数が多くてめんどくさいと諦めてました。で…

やり切ったなぁ、ってのはあるけど、じゃあどこが成長したかなんてわかったもんじゃない。

講座を受講する。ワークショップに参加する。学校に行く。小さいころなら身体の成長もあって、自身の「伸び」も感じることができました。が、大人になるとそうもいきません。勉強したのに、うーん、どこか変わったかなぁ、とか、前進っちゅうよりむしろ後退…

本当だとか、本物だとか、本質だとかがいいに決まってると思っているあなたへ

ナマがいいなんて誰が言ったのだろうか。天然、自然、本物、本当、真実、事実、すっぱだか。どうにも近頃、ナマナマしたものがもてはやされているように思う。食は無添加だし、メイクはナチュラルで、服は天然素材となり、あなたは心の鎧を脱ぎなさいときた…

震災から5年。3月11日を被災地のための日にしないために。

3月11日である。東日本大震災と福島第一原発の事故から5年が経つ。ひとつの節目だからなのだろうか、今週はひたすらラジオから震災関連のニュースやドキュメンタリー、ラジオドラマなんかが続いた。毎日聞いていたのもあって、ちょっとうんざりもする。…

『封神演義』久しぶりに味わった、あっちの世界。

久しぶりに『封神演義』を読んだ。といっても、安能務訳の三巻本だから初めて読んだとも言える。こういうややこしい話にもなるから、翻訳本はおもしろい。『封神演義』と言えば藤崎竜の漫画がたぶん一番有名であって、ボクの世代なら結構な人数が読んでいた…

本を読むときには「声」が聞こえるもんだと思ってた。

朝遅くにのろのろと起きだし、午前は久しぶりに走ってえらく疲れ、シャワーを浴びて朝ごはんとも昼ごはんともつかないホットケーキをつくったはしからむしゃむしゃ食べる。午後に入って、少しだけ家事をする。あとはだいたい『封神演義』を読んでいた。あた…

「時間もあるし、何かやろうか」と思ったときに気をつけてること。

ということで、前回の記事(「自由な時間」は意外と使いにくい、というニート的な話。)に引き続いての話題です。実際に時間がたくさんある場合、何に気をつけながらプロジェクトを立てて進めているかをまとめてみました。わたしが意識しているポイントは3…

「自由な時間」は意外と使いにくい、というニート的な話。

忙しい毎日です。いつか暇になったら、あれしたい、これしたい。そんなことを考えている人けっこういるんじゃないかと思います。が、しかし。無職期間を2回ほどやって、合計で1年強は休み、さらに昔は週4日勤務を貫いていたわたしの経験から言うと、自由…

メンタル不調での「とりあえず休学」には気をつけて。

いつの間にか、大学生の休学とか退学とかに詳しくなってきてしまったので、ちょっと思うことを書いておきます。伝えたい事はシンプルです。「メンタルやられたから、とりあえず休学」は、ちょっと考えた方がいい。これだけです。「とりあえず休学」の罠にハ…

『あの日』小保方靖子。わたしたちは確定しない世界とどう付き合っていくのか?

『あの日』を読んでみた。なぜか、湯川秀樹の自伝『旅人』を読んだ日に続けて小保方さんの手記を読むという、妙な1日を過ごしてしまった。湯川秀樹は「湯川秀樹」。小保方さんは「小保方さん」。この書き方にも、わたしの感触の違いがあらわれてしまうのだ…

いろいろと試した結果、とりあえずテキストエディタは「Atom」に行き着きました。

【Atomの画面。かっちょいい。】 なんやかんやと大量に文章を書く日々が続いてたので、ここいらでつかっているツールを書いておこうという気になった。結論から言えば、今つかっているテキストエディタは「Atom」だ。MacでもWindowsでも使えるので、両方にイ…

あんまりよくわかってないけど、マイナス金利について書いておくよ。

日銀のマイナス金利ってのが最近話題になっているんだけども、なんかこれ大丈夫か?って思う声も聞こえてきて、ちょっとびっくりしています。研究者的な位置にいる人が「もう終わりだー」って言ってたり、「お金借りたらお金もらえるんでしょ」っていう話し…

ひとつの区切り。覚悟ってのは、いつの間にか持っているもんだなと思ったこと。

お久しぶりの投稿になります。kimuraです。結局、全然ブログを書けないままでした。(;・∀・) なかなかむずかしっすね。短時間で、短く書くって。ちなみに、写真はこの前の大雪のときの写真です。そんなに積もってないんだなぁー、これが。 さてさて。この4…